研究領域 | 学際的研究による顔認知メカニズムの解明 |
研究課題/領域番号 |
20119003
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研究機関 | 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
稲垣 真澄 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所知的障害研究部, 部長 (70203198)
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研究分担者 |
軍司 敦子 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所知的障害研究部, 室長 (70392446)
太田 英伸 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所知的障害研究部, 室長 (80422103)
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研究期間 (年度) |
2008-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 発達障害 / 事象関連電位 / 周波数解析 / 社会性認知 / 自他識別 / NIRS / 視線追跡 / 非侵襲的脳機能測定法 |
研究実績の概要 |
本研究では,顔認知の特異性がもたらすコミュニケーション障害や二次的な社会性障害の神経基盤を解明するため,脳波(EEG)や脳血流(NIRS)の計測,眼球運動計測による視線追跡,紙面調査を通じて,小学生・中学生における脳機能と顔認知の定型発達について検討し,発達障害や幼若期の脳損傷に起因する顔認知の異常やその修復機転を解釈することを目的としている. 平成24年度は,上記目的に沿って立案した研究計画に基づき,定型発達児および発達障害児における脳機能データの収集を継続した.検査プロトコルには,顔の意味情報処理(個体識別や表情など)過程を評価するパラダイムを用い,このときのEEGあるいはNIRS,眼球運動の計測から,①自他識別や既知性識別に関連する脳波周波数特性,および,②表情認知に関連する脳血流動態,を解析した.さらに,前述の脳機能測定法を対象児へ繰り返し適用することによって,③ソーシャル・スキル・トレーニングなどの臨床サポートによる顔認知の変化について検討を進め,発達障害児の治療的介入効果を客観的に定量評価する指標開発に取り組んだ.本研究で開発された評価法は,発達障害児・者のソーシャルスキルの状態を可視化するため,参加者個人のみならず指導者や保護者へのフィードバック効果も予想されることから,従来の行動観察法を補う定量評価法の一つとして,今後の発展と応用が期待される. これらの成果は,学術会議(国際小児神経学会,日本臨床神経生理学会,ほか)および,周辺の療育センターや教育機関,所属機関での講演を通じて報告された.また,成果の一部は学術誌に掲載された.
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現在までの達成度 (段落) |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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