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2008 年度 実績報告書

エアロゾルの樹木への吸収・吸着機構の解明

計画研究

研究領域東アジアにおけるエアロゾルの植物・人間系へのインパクト
研究課題/領域番号 20120009
研究機関東京農工大学

研究代表者

船田 良  東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (20192734)

研究分担者 佐野 雄三  北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教 (90226043)
黒田 克史  独立行政邦人森林総合研究所, 木材特性研究領域, 主任研究員 (90399379)
キーワードエアロゾル / 葉の表面構造 / 走査電子顕微鏡 / エネルギー分散X線分析装置 / 気孔 / 硫酸塩エアロゾル / 樹種特性 / 共焦点レーザ走査顕微鏡
研究概要

本研究課題の最終目的は、越境大気汚染物質であるエアロゾルが東アジアの森林を構成している多様な樹木に与える生物影響を世界に先駆けて実験的に解明することである。そこで、樹木の葉表面および内部におけるエアロゾルの吸収と吸着状態を各種顕微鏡を用いて可視化し、樹木の成長や生理学的機能との関連性と樹種間差異を明らかにする。平成20年度は、葉の表面構造を可視化する技術と葉の表面への付着物の構成分子を分析する方法の確立を目標とした。
異なる樹木の葉の表面構造を高分解能走査電子顕微鏡で観察するための試料の調整条件を検討し、葉の表面構造が樹種により大きく異なることを明らかにした。特に、針葉樹であるイチイの葉の表面に針状の微細構造が存在することを明らかにした。また、走査電子顕微鏡や共焦点レーザ走査顕微鏡等で気孔の立体構造の樹種特性も明らかにし、エアロゾルの吸着性との関連性を考察した。さらに、イヌエンジュの葉の表面をエネルギー分散X線分析装置を装着した低真空走査電子顕微鏡(SEM-EDXA)で解析し、EDXスペクトルから硫黄とケイ素を含む粒子と硫黄を含まない粒子を精度高く分離し、硫酸塩を含む粒子の局在を明らかにした。一方、野外に設置されたエアロゾル補修フィルタの表面を高分解能走査電子顕微鏡で観察し、補修フィルタの形状やサイズと集められた粒子の形状との関連性を解析した。
葉の表面構造をよりインタクトな状態で可視化する方法を確立したので、平成21年度においては同一分析方法を駆使して、異なる樹種の葉表面に人為的に暴露したエアロゾルを網羅的に解析する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考]

    • URL

      http://www.tuat.ac.jp/~keisei/

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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