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2012 年度 実績報告書

エアロゾルによる生体影響の評価

計画研究

研究領域東アジアにおけるエアロゾルの植物・人間系へのインパクト
研究課題/領域番号 20120014
研究機関京都大学

研究代表者

高野 裕久  京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60281698)

研究分担者 井上 健一郎  国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (20373219)
小池 英子  独立行政法人国立環境研究所, 環境健康研究センター, 主任研究員 (60353538)
柳澤 利枝  独立行政法人国立環境研究所, 環境健康研究センター, 主任研究員 (70391167)
研究期間 (年度) 2008-04-01 – 2013-03-31
キーワード微小粒子 / 生体影響 / 免疫影響 / 呼吸器影響 / メカニズム
研究実績の概要

本研究課題では、粒子状物質・エアロゾルやそれらに含有される化学物質の健康影響について、免疫担当細胞と気道上皮細胞への影響に注目し、実験的に評価することにより、健康影響を規定する要因を明らかにすること、また、メカニズムを分子レベルで解析することにより、バイオマーカーの同定や予防対策の確立に役立てることを目的としている。
これまでに、免疫担当細胞と気道上皮細胞に対する毒性や活性の変化に関わる影響は、微小粒子・エアロゾルに含有される化学物質種により異なること、同じ基本構造を有するキノン体と水酸化体や異性体間でも影響が異なる可能性も見出した。
当該年度は、それら化学物質の影響の細胞内メカニズムを明らかにするため、活性酸素種(ROS)の生成やシグナル伝達系への作用について検討した。化学物質は、ナフタレン、1,2-ナフトキノン(NQ)、1,4-NQ、1,2-ジヒドロキシナフタレン(DN)、1,4-DN、フェナントレン、9,10-フェナントラキノン(PQ)、1,4-PQ、ピレン、1-ニトロピレン、1-アミノピレンを対象とした。細胞は、正常ヒト気道上皮細胞株 (BEAS-2) を使用した。シグナル伝達系としては、p38分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼ、MAPK/細胞外シグナル調節キナーゼキナーゼ、上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ、甲状腺ホルモン受容体、芳香族炭化水素受容体、エストロゲン受容体、アンドロゲン受容体を対象とした。この結果、 ある種のPAH誘導体は、標的細胞に対し、直接的あるいはROS生成による酸化ストレスを介して、タンパクリン酸化経路を活性化することや核内受容体に作用することにより、転写因子を調節し、炎症や傷害に関わるタンパクの発現を誘導する可能性が示唆された。

現在までの達成度 (段落)

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 多環芳香族炭化水素と誘導体の毒性機序解明へのアプローチ2013

    • 著者名/発表者名
      小池英子
    • 雑誌名

      エアロゾル研究

      巻: 28 ページ: 34-41

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 環境化学物質とアレルギー疾患2012

    • 著者名/発表者名
      高野裕久、小池英子、柳澤利枝
    • 雑誌名

      チャイルドヘルス

      巻: 15 ページ: 850-854

  • [学会発表] 環境ストレスとアレルギー2012

    • 著者名/発表者名
      高野裕久
    • 学会等名
      第62回日本アレルキ゛ー学会秋季学術大会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2012-11-29 – 2012-12-01
    • 招待講演
  • [学会発表] Environmental pollution and allergic diseases2012

    • 著者名/発表者名
      Hirohisa Takano
    • 学会等名
      First Malaysian congress of toxicology
    • 発表場所
      Kuala Lumpur
    • 年月日
      2012-10-02 – 2012-10-03
    • 招待講演
  • [学会発表] 室内、室外の環境汚染物質による生活環境病、生活習慣病の増悪とその軽減対策2012

    • 著者名/発表者名
      高野裕久
    • 学会等名
      2012年室内環境学会第1回講演会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2012-09-27

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公開日: 2018-02-02  

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