計画研究
本研究では、都市部で排出される汚染化学種によるスギ花粉や黄砂の修飾に関する影響評価を行い、その動態解析手法を開発し、花粉と黄砂・汚染化学種による花粉症罹患への複合影響について工学的解析を主とした分野融合型研究で、影響指標を探索し、越境大気汚染とスギ花粉による生体影響評価手法の検討、ならびにその情報化のための基礎データの蓄積に貢献しようとしている。昨年度までの研究に引き続き、フィールド調査による粒径別の黄砂、花粉、アレルゲンの捕集、花粉捕集専用サンプラーの比較、飛散花粉数の整合性評価およびアレルゲンとの関連性、花粉の微小化因子に関するモデル継続実験、新たなアレルゲン高感度計測・可視化手法、並びに黄砂・花粉タンパク質化学的修飾の評価手法の確立23-1 黄砂・花粉飛散チャンバー設計・試作、湿度や降雨等の気象要因による花粉物理的変形の継続調査23-2 自動車走行や路面材摩擦を模擬した花粉の物理的変形による微小粒子移行の外部要因の継続調査23-3 花粉アレルゲン(Clyj1とCryj2)の分析およびその飛散状況の継続調査23-4 黄砂接触や自動車走行を模擬した花粉の物理変形に伴う微小粒子移行の外部要因調査23-5 黄砂または花粉アレルゲンの化学的修飾実験準備(花粉飛散・曝露チャンバーの作製、基礎実験)23-5 曝露実験の解析法確立と黄砂・花粉アレルゲンの化学的修飾反応(大気反応模擬チャンバー)(表面プラズモン共鳴法(SPR法)と電気泳動用蛍光ゲルピッカーによるタンパク質構造の解析)23-6 黄砂・花粉タンパク質化学的修飾の評価手法を確立する。23-7 研究結果のまとめ、研究成果の公表と次年度研究計画の修正・立案
1: 当初の計画以上に進展している
都市部でのスギ花粉や黄砂の修飾に関する影響評価を行い、その動態解析手法を開発し、花粉と黄砂・汚染化学種による花粉症罹患への複合影響について工学的に解析した。さらに、越境大気汚染とスギ花粉による生体影響評価手法の検討、ならびに様々な研究成果を公表している。
平成23年度までの研究に引き続き、フィールド調査による粒径別の黄砂、花粉、アレルゲンの捕集、花粉捕集専用サンプラーの比較、飛散花粉数の整合性評価およびアレルゲンとの関連性、花粉の微小化因子に関するモデル継続実験、新たなアレルゲン高感度計測・可視化手法、並びに黄砂・花粉タンパク質化学的修飾の評価手法を確立していく。24-1 黄砂・花粉飛散チャンバー設計・試作、湿度や降雨等の気象要因による花粉物理的変形の継続調査24-2 自動車走行や路面材摩擦を模擬した花粉の物理的変形による微小粒子移行の外部要因の継続調査24-3 花粉アレルゲンの継続分析およびその飛散状況の継続調査24-4 黄砂接触や自動車走行を模擬した花粉の物理変形に伴う微小粒子移行の外部要因調査24-5 黄砂または花粉アレルゲンの化学的修飾実験(花粉飛散・曝露チャンバーの作製、基礎実験)24-5 曝露実験の解析法確立と黄砂・花粉アレルゲンの化学的修飾反応(大気反応模擬iチャンバー)24-6 黄砂・花粉タンパク質化学的修飾の評価手法を確立する。24-7 共焦点レーザー走査型顕微鏡、蛍光X線分析(XRF)アレルゲン含有粒子や黄砂の形態観察24-8 研究結果のまとめ、研究成果の公表
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