本研究の目的は、クオリアと脳活動パターンの関係性を明らかにすることである。そのために、前年度までに確立した色クオリア類似度評定課題をfMRI撮像中に実施し、健常実験参加者のデータ収集を完了した。得られたデータ解析とメタ解析結果を比較し、色知覚に関わる脳領域の活動を確認した。さらに、主観報告に基づく類似度評定と脳活動パターンから得られる類似度評定の相関解析を行い、両者の相関が高い部位の同定をおこなった。fMRI撮像中に色の関係性を評価し、脳活動パターンとの関連性を調べるための手法と結果について取りまとめた(論文投稿準備中)。さらに、主観報告に基づく色クオリアと脳活動パターンの因果性を検証するためのデータ収集をおこなった。
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