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2020 年度 実績報告書

潜在認知過程による限界の制御とその突破

計画研究

研究領域⼼脳限界のメカニズム解明とその突破
研究課題/領域番号 20H05715
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

柴田 和久  国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, チームリーダー (20505979)

研究期間 (年度) 2020-10-02 – 2023-03-31
キーワード潜在過程 / 脳 / 学習 / 知覚 / 脳活動計測
研究実績の概要

本課題は2020年10月に開始され、2020年度は5ヶ月間のみの実施であった。この5ヶ月は特に、2021年度からの研究を加速するため、研究環境を整備・構築し、研究アイデアを蓄積し、予備的な実験を開始することに主に注力した。2020年度内の着任を見込んでいた外国人研究員は、コロナの蔓延に伴う日本政府のビザ発給停止による影響で、いまだ来日がかなっていない。研究者側の努力ではどうにもならない問題で、日本政府の方針に依存するが、着任は早くとも2021年度の夏以降になると見込まれる。従って、当初予定していたよりも研究計画は多少後ろ倒しにする必要がでている。研究技術員についても、コロナ禍の混乱等が主な原因で、2020年度の雇用には至らなかった。しかし、2021年度初頭の着任にこぎつけることはできた。提案研究に関わる実験について、予備的な検討を進め、これまで、行動実験パラダイムの追試を試みた。詳細な解析に至っておらず、まだ明確な結果は得られていないが、2021年度に継続して検討を行う予定である。コロナ禍において実験の実施に制限があった一方、関連文献を読み込む時間や研究内容について考える時間を取ることはできたので、2021年度以降の活動に活かしていく。研究環境や研究技術の整備・構築として、計算用パソコンの購入とセットアップを行った。また理化学研究所のMRIセンターに勤務する研究技術員と協力し、リアルタイム脳情報解読フィードバック法を実施するための機材やソフトウェア、アルゴリズムを整備し、リアルタイム脳情報解読フィードバック法を用いた実験のための環境を整えた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍により研究員の着任が遅れており、それに伴い実験の進みに制限が出ている。しかし、すでに研究室にいる研究員による手助けなどを得て、実施予定の予備検討や研究環境の整備等はある程度進んでいる。また代わりに文献調査や議論を通し、様々な研究トピックや実験パラダイムのアイデアを蓄積できた。

今後の研究の推進方策

2021年度は、2020年度に行った予備的検討や文献調査、議論から産まれたアイデアをもとに、予備的な行動実験を行う。特に特に課題の繰り返しによる疲労を克服するための実験パラダイムを具体化し、予備的な行動実験がうまく行った場合は本実験、そして機能的磁気共鳴画像法(functional Magnetic Resonance Imaging, fMRI)を用いた脳活動計測を行うことを考えている。他の実験についても、随時進めていく。また、その結果によっては脳波や脳刺激を用いた実験も行う可能性がある。しかし、コロナ禍によって研究員がまだ来日できていない関係で、実験の着手が遅れる可能性もあるため、必要に応じて柔軟に予定を組み直す。

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公開日: 2021-12-27  

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