計画研究
本研究の最終年度にあたる今年度は、これまでと同様にイエズス会班メンバーを中核とする研究会を数回実施し、シュウェマー、浅野、折井各氏に進捗状況を報告してもらった。あわせて、他の研究班と合同で国際会議においてセッション報告や、国際カンファレンスの開催に従事した。具体的には、2023年7月にイギリス、リーズで開催された国際中世学会で‘Entangled’ Monasticism in Medieval and Early Modern Christianityというセッションを出し、また同年11月に東京都立大学で開催されたTranscending the Tangibility and Intangibilityにおいては班代表の武田が報告した。いずれの報告でも、イエズス会の教育メソッドや会憲には会独自の指針や方針というよりも、古代・中世から脈々と続く修道制の歴史の中で展開されてきた議論や諸規範が色濃く反映されていることを指摘した。なお研究協力者の小俣ラポー日登美も、デジタル・ヒューマニティズに関わる報告を東京都立大学国際カンファレンスで行った。イエズス会班が属する領域全体の最終成果としては、英語論集Pastoral Care and Monasticism in Latin Christianity and Japanese Buddhism (ca. 800-1650)をドイツのLIT Verlag社から、また日本語論集『修道制と中世書物-メディアの比較宗教史に向けて』を八坂書房から刊行できた。いずれの論集も、ユーラシア大陸の東西で展開されたキリスト教と仏教を「修道制」という観点から横断的に比較し、共通・類似点を探るというコンセプトの下で編纂されている。これにより、西洋史や日本史という垣根を超えて対話を進めようという新たな一歩を踏み出すことができた。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (32件) (うち国際学会 10件) 図書 (3件) 備考 (2件) 学会・シンポジウム開催 (2件)
Toshio Ohnuki, Gert Melville, Yuichi Akae, and Kazuhisa Takeda (eds.), Pastoral Care and Monasticism in Latin Christianity and Japanese Buddhism (ca. 800-1650), Munster: LIT Verlag
巻: - ページ: 168-201
KADOKAWA
巻: - ページ: -
大阪大学大学院人文学研究科紀要
巻: 1 ページ: -
基督教学研究
巻: 43 ページ: -
Historia Scientiarum, 32 (2), 2023, pp. 139-156.
巻: 32 (2) ページ: 139-156
井上円了研究センター年報
巻: 31 ページ: 111-132
Journal of Jesuit Studies
巻: 10 ページ: 456-486
人文学報
巻: 121 ページ: 79-113
現代思想
巻: 10 ページ: 72-81
大橋幸泰編『近世日本のキリシタンと異文化交流』勉誠出版
巻: - ページ: 55-73
洋学
巻: 30 ページ: 159-165
巻: - ページ: 11-31
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