計画研究
重水素化物質の安定性・反応性の制御や薬理活性の本質的な理解のためには、デューテロンの量子性が重水素化物質の電子状態に与える影響を正しく理解することが必要である。これまで、重水素は水素の同位体であるため、化学的・物理的性質は質量の違いを除きほぼ等価である、と考えられてきたが、構造や物性に関する様々な実験の積み重ねで水素・重水素化物質の電子状態の違いが明らかになりつつある。本申請では、重水素化物質の物性や反応性に関する本当の姿を明らかにするために、重水素化物質に対して、Born-Oppenheimer (BO)近似を用いない、つまりnon-BO型の新規量子論の構築に取り組んだ。さらに、重水素化物質に対する新たな概念を創出するために、重水素化物質の電子状態や物性、KIEの解析、反応溶媒(D2Oなど)・酵素との安定性、反応性に関する解析に取り組んだ。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2023 2022
すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 9件) 学会発表 (10件) (うち招待講演 2件)
Asian Journal of Organic Chemistry
巻: 12 ページ: -
10.1002/ajoc.202200690
The Journal of Physical Chemistry A
巻: 127 ページ: 894~901
10.1021/acs.jpca.2c07197
巻: 126 ページ: 155~163
10.1021/acs.jpca.1c08514
International Journal of Quantum Chemistry
巻: 122 ページ: e26962
10.1002/qua.26962
The Journal of Chemical Physics
巻: 157 ページ: 234303~234303
10.1063/5.0129297
Chemical Communications
巻: 58 ページ: 12935~12938
10.1039/D2CC04843D
Physical Chemistry Chemical Physics
巻: 24 ページ: 17295~17302
10.1039/D2CP01999J
ACS Omega
巻: 7 ページ: 14244~14251
10.1021/acsomega.2c00857
Computational and Theoretical Chemistry
巻: 1208 ページ: 113542~113542
10.1016/j.comptc.2021.113542