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2022 年度 研究成果報告書

光熱変換を利用した細胞操作技術の開発

計画研究

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研究領域生体分子工学と低物理エネルギーロジスティクスの融合による次世代非侵襲深部生体操作
研究課題/領域番号 20H05757
研究種目

学術変革領域研究(B)

配分区分補助金
審査区分 学術変革領域研究区分(Ⅲ)
研究機関京都大学

研究代表者

今村 博臣  京都大学, 生命科学研究科, 准教授 (20422545)

研究期間 (年度) 2020-10-02 – 2023-03-31
キーワード色素タンパク質 / 光熱変換 / レーザー / カルシウム / TRPチャネル
研究成果の概要

色素タンパク質へのレーザー照射によって発生する熱によって温度感受性チャネルの開口を誘導する技術の開発をおこなった。まず、色素タンパク質ShadowRが実際にナノサイズの分子ヒーターとして利用可能なことを、温度感受性の青色蛍光タンパク質Siriusを用いて確認した。温度感受性チャネルTRPV4にShadowRを挿入した融合タンパク質を培養細胞に発現させ、ShadowRが吸収する波長のレーザーを照射したところ、TRPV4チャネルの開口によるカルシウムイオンの流入が観察された。一方で、レーザーの照射を停止させてもカルシウムイオンの流入が止まらないなど、光熱変換による制御には課題が残された。

自由記述の分野

生物物理学、細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、光によって細胞機能を操作する「光遺伝学(オプトジェネティクス)」という手法が盛んに開発され、基礎研究分野で利用されている。従来の光遺伝学では光によって機能が変わるタンパク質を利用する。今回の研究では、色素タンパク質の光熱変換によって光を局所的な熱に変換し、その熱を熱感受性タンパク質に伝えることで細胞機能を制御できることを示した。このような細胞操作技術は従来にないものであり、色素タンパク質と熱感受性タンパク質の組み合わせを変えることで多様な細胞制御が可能になるかもしれない。

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公開日: 2024-01-30  

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