本領域では、神経活動データ・一細胞RNA-seqデータ・神経形態データ等を、神経科学者・数理情報学者・バイオインフォマティストの密な連携を通じて統合的に解析し、その対応関係等を明らかにするためのパイプライン開発を進めた。この枠組みは、本領域で主要対象としたハブ/クラスタ細胞のみならず、あらゆるタイプの関心細胞集団を対象としたマルチモーダル研究に応用可能であるため、学術的意義が高いものと考える(ただし、さらなる性能向上の必要性があるとも認識している)。また、こういった解析手法を用いたヒト脳疾患の研究は、病態理解に新たな洞察をもたらし治療・予防法開発にも繋がりうるという点で社会的意義を有する。
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