本研究では蛍光タンパク質のマーカーラインを整備し、共焦点顕微鏡を用いて花粉や花粉管の発生過程を長時間生きたまま観察し、解析する手法を確立した。併せて花粉へ遺伝子を一過的に導入し、遺伝子機能や表現型に与える影響などを評価した。その結果、花粉の第一分裂時の核の位置が、栄養細胞と雄原細胞への分化に重要であることが明らかとなった。また、導入花粉を単離し、少数の花粉から次世代シークエンサーを用いて網羅的な遺伝子発現解析を行なった。さらに、一過的導入花粉を選抜する方法を確立し、選抜した花粉を受粉することで、花粉管発芽などを評価した。本研究の成果の一部は、複数の論文、および学会にて発表した。
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