研究領域 | シナジー創薬学:情報・物質・生命の協奏による化合物相乗効果の統合理解と設計 |
研究課題/領域番号 |
20H05798
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
座間味 義人 岡山大学, 大学病院, 教授 (70550250)
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研究分担者 |
中馬 真幸 旭川医科大学, 大学病院, 准教授 (20819289)
石澤 有紀 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (40610192)
石澤 啓介 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (60398013)
小山 敏広 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (60595106)
谷岡 広樹 徳島大学, 情報センター, 講師 (90785106)
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研究期間 (年度) |
2020-10-02 – 2023-03-31
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キーワード | シナジー創薬 / 医療データベース / データサイエンス |
研究実績の概要 |
シナジー創薬学における本計画研究班は、医療ビッグデータを活用したデータマイニング技術の開発に取り組んでいる。医療ビッグデータを中心に、バイオインフォマティクスやケモインフォマティクスなどの異なる特性を持つ複数のビッグデータを活用し、治療効果を向上させるシナジー効果を有する薬剤の組み合わせを探索している。疾患に関連する生体内の複数の分子に対して、複数の薬剤を組み合わせて作用させることで、薬物治療の有効性向上と耐性化の抑制が期待される。 既に、抗がん剤によって引き起こされる末梢神経障害や心筋炎に対して予防効果を有した薬剤や、大腸がんや肺がん、白血病といったがんの進展を抑える薬剤の組み合わせが見つかっている。また、ある漢方薬は抗がん剤の作用を増強させるだけでなく、副作用を軽減することが示唆されており、治療効果と安全性の両面に対するシナジー作用を有した薬剤も見出している。このような得られた知見に基づいて、ヒトにおいての有効性と安全性を明らかにするために多施設共同臨床試験を実施することも予定しており、最終的には、今まで十分に有効な治療法がなかった多様な疾患に対して、治療効果を増強する新しい薬物治療の開発を目指している。このようにデータマイニング技術を起点としたシナジー創薬研究は、患者の薬効や副作用に関する情報を統合することで、治療効果を最大化する薬剤の組み合わせを予測し、より効率的な薬物治療を提供することが期待される。さらに、このようなデータマイニング技術は、他の医療関連分野にも応用される可能性がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は、他分野融合によって薬剤間のシナジー効果を見い出す研究であり、他領域の研究者との密な連携が必須である。コロナ感染症が落ち着きをみせ始め、研究内容のミーティングや研究者間の交流・国内留学による研究内容のすり合わせの遂行が円滑に実施できるようになった。これにより、いくつかの研究成果も得られており、今後は順調に研究が遂行するものと考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
既に、抗がん剤によって引き起こされる末梢神経障害や心筋炎に対して予防効果を有した薬剤や、大腸がんや肺がん、白血病といったがんの進展を抑える薬剤の組み合わせが見つかっている。また、ある漢方薬は抗がん剤の作用を増強させるだけでなく、副作用を軽減することが示唆されており、治療効果と安全性の両面に対するシナジー作用を有した薬剤も見出している。このような得られた知見に基づいて、ヒトにおいての有効性と安全性を明らかにするために多施設共同臨床試験を実施することも予定しており、最終的には、今まで十分に有効な治療法がなかった多様な疾患に対して、治療効果を増強する新しい薬物治療の開発を目指している。このようにデータマイニング技術を起点としたシナジー創薬研究は、患者の薬効や副作用に関する情報を統合することで、治療効果を最大化する薬剤の組み合わせを予測し、より効率的な薬物治療を提供することが期待される。さらに、このようなデータマイニング技術は、他の医療関連分野にも応用される可能性がある。
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