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2022 年度 実績報告書

生涯を通したヒト-モノの関係性の生成と変化に関する人類学的研究

計画研究

研究領域生涯学の創出-超高齢社会における発達・加齢観の刷新
研究課題/領域番号 20H05807
研究機関東京医科大学

研究代表者

倉田 誠  東京医科大学, 医学部, 教授 (30585344)

研究分担者 風間 計博  京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (70323219)
安井 眞奈美  国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (40309513)
新本 万里子  広島市立大学, 国際学部, 研究員 (60634219)
飯嶋 秀治  九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (60452728)
山本 健太  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 助教 (00895542)
紺屋 あかり  明治学院大学, 国際学部, 講師 (90757593)
佐本 英規  筑波大学, 人文社会系, 助教 (60822749)
佐野 文哉  京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 客員研究員 (00965501)
四條 真也  関東学院大学, 国際文化学部, 講師 (90966285)
研究期間 (年度) 2020-11-19 – 2025-03-31
キーワード生涯学 / ヒト-モノ関係 / 障害 / 性差 / オセアニア / 文化人類学
研究実績の概要

2022年度は、研究班として2回の研究会を開催し、4名の研究分担者から調査内容の報告とそれにもとづく検討が行われた。研究会の前後には、国内での合同調査を実施し、社会実装に向けた研究班内での議論の涵養と関係者との関係構築が進められた。まず、8月には、第4回研究会をオンラインで開催し、2名の研究者にこれまでの研究成果と今後の調査の展望を報告していただいた。翌年3月には第5回研究会を金城学院大学においてハイブリッド開催し、2名の研究者にこれまでの調査結果を報告していただくとともに、研究協力者から今後の研究の展開を検討するための視点の提示が行われた。また、この研究会の前に名古屋市内の「中電ウイング」において障害者の雇用・労働環境に関する合同調査を行った。
研究会の成果は、8月に開催した境域会議に報告・発表され、領域をまたいだ指摘や助言をいただいた。また、翌年3月の領域会議では国際シンポジウムを開催し、海外からのゲスト講演者とともに「生涯学」としての研究展開に関して意見交換を行った。
研究成果の社会還元として、7月に東北大学における社会教育主事講習プログラム内の「支援論」において社会教育関係者に向けた講義を行った。さらに、翌年2月には、文部科学省主催の「共に学び、生きる共生社会コンファレンス東北」(仙台市)において本研究の成果にもとづく公開講演を行った。また、研究成果の一部を一般書籍の収録論文として発表し、社会に向けた発信を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

COVID-19パンデミックによる海外渡航の制限が残るなかで、海外現地調査の実施に遅れが生じている。この分を繰越金として確保し、翌年度の調査実施の際に使用する予定である。一方、国内における調査や社会還元は順調に進んでおり、これまでの研究成果の公開や発信も始めることができた。

今後の研究の推進方策

本年度後半から徐々に海外渡航制限が緩和され、海外での現地調査の見通しが立つようになっている。来年度は、研究代表者・研究分担者ともに海外現地調査を実施し、最終的な研究成果の発表に向けたデータの収集と研究班内および領域全体での意見交換を進めてゆく。また、最終成果の公表に向けて発表媒体の決定と研究分担者への案内を行い、社会への成果発信にむけて出版社等との交渉も進めてゆく。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 檳榔と煙草とパンパイプ ソロモン諸島アレアレの村で「胸が打つ」・「胸を打つ」ということ2022

    • 著者名/発表者名
      佐本英規
    • 雑誌名

      季刊民族学

      巻: 46(2) ページ: 40-47

  • [雑誌論文] Four Stones: The concept of space and time in Palauan mythology2022

    • 著者名/発表者名
      Konya, A.
    • 雑誌名

      Language and Linguistics in Oceania

      巻: 14 ページ: 22-42

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 視覚障害と信仰世界 触常者の行き方2022

    • 著者名/発表者名
      飯嶋秀治、広瀬浩二郎
    • 雑誌名

      宗教研究

      巻: 96. 2(404) ページ: 3-28

    • DOI

      10.20716/rsjars.96.2_3

    • 査読あり
  • [学会発表] Knowledge about menstruation and women’s life course: A case study of the Abelam in Papua New Guinea2022

    • 著者名/発表者名
      Shinmoto, M.
    • 学会等名
      American Anthropological Association
    • 国際学会
  • [学会発表] Health Service Utilization and Issues Related to Childbirth:Papua New Guinea Arapesh Women’s Choice of Place of Delivery2022

    • 著者名/発表者名
      Shinmoto, M.
    • 学会等名
      The Society for Applied Anthropology
    • 国際学会
  • [学会発表] 先住性と「血の割合」 ハワイアン・ホームステッドを事例に2022

    • 著者名/発表者名
      四條真也
    • 学会等名
      日本アメリカ史学会
  • [学会発表] 可視化されていた月経 パプアニューギニア・アベラム人の月経対処2022

    • 著者名/発表者名
      新本万里子
    • 学会等名
      日本熱帯生態学会
  • [学会発表] パプアニューギニアにおける月経教育とジェンダー 焼畑農耕民アベラムを対象とした調査から(分科会「グローバル化時代の月経教育とジェンダー」)2022

    • 著者名/発表者名
      新本万里子
    • 学会等名
      日本文化人類学会
  • [学会発表] ゆさぶれ!? わたしたちの既存の「生涯」観と「障害」観2022

    • 著者名/発表者名
      倉田誠
    • 学会等名
      共に学び、生きる共生社会コンファレンス東北(文部科学省)
    • 招待講演
  • [図書] 想像する身体 上巻 身体イメージの変容2023

    • 著者名/発表者名
      安井眞奈美、ローレンス・マルソー
    • 総ページ数
      336
    • 出版者
      臨川書店
    • ISBN
      978-4653046318
  • [図書] 想像する身体 下巻 身体の未来へ2023

    • 著者名/発表者名
      安井眞奈美、ローレンス・マルソー
    • 総ページ数
      334
    • 出版者
      臨川書店
    • ISBN
      978-4653046325
  • [図書] 月経の人類学 女子生徒の「生理」と開発支援2022

    • 著者名/発表者名
      杉田映理、新本万里子
    • 総ページ数
      304
    • 出版者
      世界思想社
    • ISBN
      978-4790717683

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公開日: 2024-12-25  

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