研究領域 | イスラーム的コネクティビティにみる信頼構築:世界の分断をのりこえる戦略知の創造 |
研究課題/領域番号 |
20H05829
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
石井 正子 立教大学, 異文化コミュニケーション学部, 教授 (40353453)
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研究分担者 |
小副川 琢 日本大学, 国際関係学部, 准教授 (00847171)
見市 建 早稲田大学, 国際学術院(アジア太平洋研究科), 教授 (10457749)
飛内 悠子 盛岡大学, 文学部, 准教授 (40773411)
鈴木 啓之 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任准教授 (50792488)
武内 進一 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (60450459)
日下部 尚徳 立教大学, 異文化コミュニケーション学部, 准教授 (60636976)
熊倉 潤 法政大学, 法学部, 准教授 (60826105)
佐原 哲也 明治大学, 政治経済学部, 専任教授 (70254125)
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研究期間 (年度) |
2020-11-19 – 2025-03-31
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キーワード | 武力紛争 / 平和構築 / 信頼 / イスラム / ムスリム |
研究実績の概要 |
2021年度はミャンマーからバングラデシュに逃れたロヒンギャ難民、中国の新疆ウイグル自治区における政府と民衆、シリア内戦とレバノン内戦の和平会議の比較、離散を繰り返すパレスチナ人が描く他者との関係、インドネシアにおける女性ジハーディスト、内戦後を生きるアルジェリア女性をテーマとしたワークショップを行った。2020年度に実施したワークショップとあわせてメンバー全員が互いの研究を発表し、意見交換を行った。それぞれのワークショップを通じて明らかになったことを、ニューズレター『イスラーム信頼学』No.2にて報告した。https://connectivity.aa-ken.jp/newsletter/650/ ワークショップの成果を出版する計画にも着手した。武力紛争を諸問題の転換過程であると見なし、国家、社会、個人レベルで関係性の攪乱が起きていると捉える。攪乱から新しい関係性のコネクティビティが再編される過程で、どのような信頼・不信、つながり・分断が生まれているか、その実態に迫る本を出版する構想について意見交換を行った。 アフガニスタンで2021年8月15日にアメリカが撤退した後に政変が起きたことを受けて、笹川平和財団やNPO法人ジャパン・プラットフォームと共催して「緊急セミナー 2021アフガニスタン政変と国際社会」を8月31日に開催した。専門家やNGOの実務家、駐日アフガニスタン大使に近況をご報告いただいた。オンラインで開催されたこのセミナーには500人以上が参加した。 加えてバングラデシュのロヒンギャ難民キャンプ周辺に暮らすホストコミュニティに対して、バングラデシュの人類学者に調査を委託した。取り扱うデータは選択式の質問紙調査によって収集され、量的調査分析に活用する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルスの影響が長引き、予定していた海外調査を実施することができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
予定していた海外調査を次年度に実施するとともに、次年度も海外調査が実施できない事態に備えて、委託調査を検討する。
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