研究領域 | 医用画像に基づく計算解剖学の創成と診断・治療支援の高度化 |
研究課題/領域番号 |
21103006
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
森 健策 名古屋大学, 情報連携統括本部, 教授 (10293664)
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研究分担者 |
末永 康仁 愛知工業大学, 情報科学部, 教授 (60293643)
二村 幸孝 名古屋大学, 情報連携統括本部, 研究員 (70402477)
長谷川 純一 中京大学, 情報理工学部, 教授 (30126891)
目加田 慶人 中京大学, 情報理工学部, 教授 (00282377)
北坂 孝幸 愛知工業大学, 情報科学部, 准教授 (00362294)
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キーワード | 医用画像処理 / 診断支援 / 治療支援 / コンピュータグラフィックス / 視覚情報処理 |
研究概要 |
本研究では、本学術領域において総合的に研究される計算解剖モデルを基にして、診断から治療に至る過程を融合的に支援する手法を追求し、研究項目AO1、AO3と協力しながら計算解剖モデル応用の学理構築の一翼を担う。本年度は以下の研究項目を実施した。 (1) 計算解剖モデルに基づく融合的支援法の組織的整理ナビゲーション型診断治療融合的支援システムについて、特に「融合」をキーワードとし、ナビゲーション型診断治療融合的支援システムのあり方について検討を行った。 (2) 計算解剖モデルを利用した解剖学的構造実時間理解法の開発対象を胸部臓器と腹部臓器に限定し、医用画像から各臓器領域を精密に抽出する手法の開発を進めた。画像アトラスとグラフカットを併用した手法の開発を行った。 (3) 実時間可視化手法の開発診断治療融合的支援では、臨床医が必要とする情報をすばやくコンビュータが取り出し、目的に応じた形で可視化することが必要とされる。そこでGPGPUを利用した高速ボリュームレンダリング手法を実現し、臨床の場での評価を進めた。 (4) 計算解剖モデルを用いた診断治療支援システム開発診断治療融合的支援システムでは、診断モードと治療茎援モードが高度なレベルでシームレスに融合される必要がある。そこで「解剖学的構造による記述」を基にした意味的な統合により、診断治療融合的支援システムの基本的枠組みを検討した。そのひとつとして、内視鏡下手術支援画像上に解剖学的名称を表示する手法を検討した。 (5) 計算解剖モデルを利用した診断治療融合的支援手法の予備的評価研究代表者がこれまでに開発を進めた診断治療支援システムを臨床の場において運用し、本研究課題において、解決すべき課題などを臨床的側面から検討した。
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