計画研究
J-PARC 原子核素粒子実験施設において物理採択された実験 E16 の ためのGEM電子検出器開発と部品の量産を行った。同実験の目的は、原子核中での中間子質量の系統的測定により、有限密度におけるカイラル対称性の回復について 確証を得ることである。同実験について、および GEM電子検出器や読み出し回路の開発状況について、計20件(うち招待講演7件)の 国際会議・学会発表を行った。 また2本の査読つき論文を出版した。以下のように、GEM電子検出器本体の開発は終了、トラッカーは量産にとりかかった。読み出し回路の開発は順調に進行中である。GEM電子検出器のうち 前段となるGEMトラッカーについて、電子ビームによるテストにより、200mm/300mm角PIGEMと量産型二次元読み出し基板についても必要性能をみたすことを確認した。トラッカーをスペクトロメータ内で支持するCFRP製支持枠試作品の重量負荷テストを終了し、量産型の設計をおこなった。トラッカーに使用するGEMと読みだし基板6台分の量産をおこなった。中段となるHBDについては同じく電子ビームにより量産型ガス容器と量産型300mm角PI-GEM3段をもちいて光電子数をテストし、実験室における光電面の性能測定結果と無矛盾な結果が得られることを確認した。また、大型多層読み出し基板の工法変更をおこない、2011年度製作のものより安く確実につくれることを確認した。読み出し回路については、GEMトラッカー最終段におけるトリガー読み出し用ASICの試作とテストを行い、性能が設計通りであることを確認、さらにその応用でHBD用トリガー読み出しASICの設計を行った。またGEM読み出し用小型プリアンプボードの量産一号機を製作し、性能を確認した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (20件) (うち招待講演 7件) 備考 (1件)
JPS Conference Proceedings
巻: 1 ページ: 013074-1-4
10.7566/JPSCP.1.013074
Proceedings of Science
巻: Hadron 2013 ページ: 178-1-5
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research, A
巻: 732 ページ: 241-244
10.1016/j.nima.2013.08.024
http://ribf.riken.jp/~yokkaich/E16/E16-index.html