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2009 年度 実績報告書

高輝度実験に向けた先端的測定器の開発

計画研究

研究領域多彩なフレーバーで探る新しいハドロン存在形態の包括的研究
研究課題/領域番号 21105005
研究機関名古屋大学

研究代表者

飯嶋 徹  名古屋大学, 理学研究科, 教授 (80270396)

研究分担者 足立 一郎  高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教 (00249898)
キーワード素粒子実験 / 実験核物理 / 放射線検出器 / 半導体検出器
研究概要

本計画研究では、三実験プロジェクト(Bファクトリー実験、LEPS実験、KEK-E325/J-PARC-E16実験)に参画する研究者が協力し、将来の高輝度施設における実験に向けた測定器開発研究を強力に進めることを目的としている。平成21年度においては、特に、名古屋大学において独自開発を進めている次世代粒子識別装置である「TOP Counter」と「エアロジェルRICH」の高輝度Bファクトリー実験への実装に向けて、マイクロチャンネル内蔵型光電子増倍管(MCP-PMT)とハブリッド型光検出器(HAPD)の試作とその評価を進めた。MCP-PMTについては、実用上の最大の問題となっている寿命問題について、量子効率低下を引き起こす要因をつきとめ、その解決方法を確立することに成功した。また、HAPDについても、研究用原子炉を使用した中性子照射試験を繰り返し、放射線耐性を向上する方策を考案することができた。さらに、HAPDを実装したプロトタイプ検出器のビームテストを行い、エアロジェルRICH検出器が十分な性能(角度分解能14mrad、平均検出光子数約14)を有することを確かめた。これらの研究成果によって、「TOP Counter」と「エアロジェルRICH」の実用化を進めるうえでの最後の障壁を取り除き、MCP-PMT、HAPDを両検出器の光検出器として採用することとした。また、2009年11月に行われた領域研究会では、高輝度Bファクトリー実験に向けて開発が進んでいるCOPPERシステムを用いたデータ収集系を他の実験に応用する可能性を検討した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Measurement of Cherenkov photons by SiPMs with light guides2009

    • 著者名/発表者名
      S.Korpar, T.Iijima, et al.
    • 雑誌名

      Nuclear Instruments and Method A 610

      ページ: 427-430

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Study of an HAPD with 144 channels for the Aerogel RICH of the Belle upgrade2009

    • 著者名/発表者名
      S.Nishida, I.Adachi, T.Iijima, et al.
    • 雑誌名

      Nuclear Instruments and Method A 610

      ページ: 65-67

    • 査読あり
  • [学会発表] Study of 144-channel Hybrid Avalanche Photo-Detector for Belle II RICH Counter2010

    • 著者名/発表者名
      Susumu Shiizuka
    • 学会等名
      12^<th> Vienna Conference on Instrumentation
    • 発表場所
      ウィーン、オーストリア
    • 年月日
      2010-02-17
  • [備考]

    • URL

      http://www.hepl.phys.nagoya-u.ac.jp/public/new_hadron/index. html

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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