研究領域 | 反応集積化の合成化学 革新的手法の開拓と有機物質創成への展開 |
研究課題/領域番号 |
21106009
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
中田 雅久 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50198131)
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研究分担者 |
藤井 友博 早稲田大学, 理工学術院, 助手 (00707911)
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研究期間 (年度) |
2009-07-23 – 2014-03-31
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キーワード | タンデム反応 / 立体選択的反応 / 生物活性物質 / 集積合成 / 不斉合成 |
研究概要 |
分子内シクロプロパン化、立体選択的アルキル化、シクロプロパンの位置選択的開裂、さらなる変換によりPPAP類であるhyperforin、clusianoneの全合成に成功した。α-ジアゾ-β-ケトスルホンの触媒的不斉分子内シクロプロパン化(CAIMCP)を見出し、PPAP類であるnemorosone、garsubellin Aの形式的不斉全合成を達成した。CAIMCPを活用するとPPAP類とその誘導体の多くが不斉合成可能であることを示した。 酸化的脱芳香族化と逆電子要請型分子内Diels-Alder反応を連続的に進行させ、単一生成物を得た。さらなる変換により(-)-scabronine Gの史上最短での不斉全合成を達成し、(-)-scabronines D、(-)-cyathin B2の世界初不斉全合成を達成した。また、適切な官能基を備えた中間体においてoxa-Michael反応を起点とする高立体選択的連続反応を見出し、(-)-scabronine A、(-)-episcabronine Aの世界初不斉全合成に成功した。scabronine類の合成手法はcyathane類の一般的合成方法としても有用である。 Pd触媒とトリエチルシランによるチオウレアからイミダゾリニウム塩への新規変換反応を開発した。この反応はTMSOTf存在下、温和な条件下に進行する。金属カリウムを用いる方法は発火の危険を伴い、還元され易い化合物には適用できないが、本手法は安全で基質適用範囲が広いため有用である。本手法はスルホキシドの除去にも適用可能である。 BiCl3 触媒とトリエチルシランによる直接還元的アミノ化反応を開発した。本反応においては、電子求引性基の置換したアニリンや求核性の低いカルバミン酸エチルの反応が進行する点が特徴である。また、発生したBi(0)が反応に関与していることも見出している。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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