計画研究
本年度は、本新学術領域の複数の研究グループと共同研究を実施することで、集積型合成を駆使して得られるようになった化合物群の機能開発および特異な構造探索を行なうこととした。具体的な共同研究先は、1)京都大学 吉田研究室(A01班、領域代表)、2)京都大学 大野研究グループ(A02班、公募班員)、3)北海道大学 谷野研究室(A02班、計画班員)、4)慶応義塾大学 垣内研究室(A01班、公募班員)である。上記4つの研究グループとの共同研究を通じて、1) 非対称テトラアリールピラセン誘導体のフローマイクロリアクター合成を吉田研究室永木講師の指導のもとで行い、極度に伸長したC-C結合長の"expadability"という特性に対する更なる調査を進め、非対称に置換したMeO,F置換化合物が、複数の擬多形結晶中で異なる結合長を示す現象を見出した;2)金触媒反応を鍵とする連続環化によって大野研究グループで新たに合成された強蛍光性縮環カルバゾール類について、その酸化還元挙動やスペクトル特性を調査し、NIRまで吸収を持つカチオンラジカル種の単離やそのX線構造解析を行なうとともに、多重クロミズム応答機能の開発に成功した;3)ジビニルシクロプロパンの転位反応を利用した新規アズレン合成法に基づく両性酸化還元系の開発に成功した;4)同一空間かつ時間的反応集積化を活用して垣内研究室で合成されたビフェニル-2,2'-ジイルビピリジンを用いた、新規な動的酸化還元骨格の開発を検討中である。1)については、本領域成果報告会を兼ねた国際学会ISIS-8で発表しており、また論文発表もなされている。2、3)も既に論文発表されている、4)は現在進行中であるが、着想に関する論文は、ごく最近発表された。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (17件) (うち査読あり 17件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)
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