計画研究
1.J-FAST掘削孔周辺で実施した反射法探査データから、重合前マイグレーション解析によって深度断面およびP波速度構造モデルを作成した。宮城北部から岩手中部にかけての日本海溝軸近傍で高分解能反射法探査を実施し、海溝軸近傍の構造が南北で大きく変化している様子を捉えた。2.熊野海盆海域の反射法地震探査データを解析した結果、熊野海盆では1 - 4 Maの広域不整合を境に外縁隆起帯や志摩海脚の形成等によって顕著な堆積及び変形作用が進行したことが明らかとなった。3.統合国際海洋掘削計画(Integrated Ocean Drilling Program)第344次航海コスタリカ沖地震発生帯掘削で得られた試料の弾性波速度、間隙率、有効圧の関係を室内実験によって測定し、連続的に間隙流体圧を推定したところ、リファレンスサイトでは静水圧が、先端付加部ではテクトニックストレスによる圧密の進行が明らかとなった。4.三次元反射法地震探査データを用いて南海トラフ巨大分岐断層の形態を詳細に解析した結果、断層面の三次元起伏パターンから領域区分でき、滑らかな形態の部分は断層の活動性が高いことが分かった。5.コスタリカ沖地震発生帯掘削(IODP Expedition 334/344)で実施された検層データの解析を行い、Borehole breakoutから最大水平圧縮応力軸の方向が決定された。上部斜面では上盤プレートの変形方向に直交(引張)、中部斜面では平行(圧縮)と解釈される。6.南海トラフで取得された反射法地震探査データの解釈を行い、浅部プレート境界断層(デコルマ)の反射特性を明らかにした。デコルマ付近で津波地震が発生する場合、正の反射極性のデコルマ地域が地震を励起し、負の反射極性のデコルマ地域に地震破壊が伝播し、結果的に大きな津波地震の発生に至ると考えられる。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Geophysical Exploration (BUTSURI-TANSA)
巻: 印刷中 ページ: 印刷中
月刊地球/号外
巻: 65 ページ: 印刷中
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