計画研究
1.応力・歪解析熊野海盆の掘削孔COOO9検層結果から、水平最大圧縮方位がプレート収束方向にほぼ一致することが示された。また同孔で実施した、水圧破砕実験の結果では、コンプライアンスや計測時の制約から応力場が決められなかったが、同時に取得したコア試料の変形を利用して応力の大きさを推定する方法を新たに導入することで、主応力場を決定する目途がたった。現場応力計測装置の開発を継続し、基本となるバルブ機構の開発を終え、特許を申請した。2.地震学総合解析C0009孔周辺の地層の異方性とクラックの関連を考察するために、検層データに加えてコア試料のP波・S波速度を現場圧力下で計測するための準備を行った。地震波能動実験を海底掘削孔で実施するため、直線加振型震源装置の検討を継続した。3.熱・水理学総合解析付加体斜面上の斜面堆積物試料(C0001サイト)の試料を現場圧力まで加圧した状態で、熱伝導率を測定した。乾燥・湿潤どちらの状態でも値が圧力とともに値が増加することが分かった(海底下1km相当では7%、3km相当では20%)(Lin et al, 2011)C0009サイトで得られた温度検層データから地層温度を推定した。その結果、各地層で温度勾配が異なることが判明した。特にUnit IIIでのガスの影響の可能性を検討している。
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すべて 雑誌論文 (13件) (うち査読あり 10件) 学会発表 (16件) 備考 (1件) 産業財産権 (3件)
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