研究実績の概要 |
研究代表者は研究分担者と共同で、SPring-8のBL45XU (理研専用SAXS-BL、アンジュレータ光源)を利用して構築したマイクロビームGISWAXS時間分解計測システムを高度化し、X線異常分散効果を利用した時間分解小角X線散乱実験法を確立した。マイクロビームGISWAXS時間分解計測システムを応用して、バルクヘテロ接合(BHJ)型高分子系有機薄膜太陽電池材料のスピンコート製膜過程における薄膜結晶化挙動の追跡にも成功した。 A01班の西原寛教授坂本良太助教との共同研究では、SPring-8のBL02B2を利用した粉末X線回折測定でビス(ジチオレン)金属錯体#61552;共役ナノシートの構造が明らかになった。[1] A01班の河合壯教授との共同研究として、SPring-8のBL45XUを利用して測定したSAXSデータを用いてPbS/EuSナノ微粒子の構造解析を行ない、コアシェル型3層構造の詳細を明らかにすることが出来た。[2]
参考文献:[1].Tetsuya Kambe, Ryota Sakamoto, Ken Hoshiko, Kenji Takada, Mariko Miyachi, Ji-heun Ryu, Sono Sasaki, Jungeun Kim, Kazuo Nakazato, Masaki Takata, Hiroshi Nishihara , J. Am. Chem. Soc., 135, 2462-2465 (2013). [2].Hiroyasu Masunaga, Hiroki Ogawa, Sono Sasaki, Masaki Takata, Takuya Nakashima, Tsuyoshi Kawai , IACIS2012 Abstract, S2P16-36 (2012).
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