研究領域 | 配位プログラミング ― 分子超構造体の科学と化学素子の創製 |
研究課題/領域番号 |
21108009
|
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
山元 公寿 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (80220458)
|
研究分担者 |
田 旺帝 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (40344501)
今岡 享稔 東京工業大学, 資源化学研究所, 准教授 (80398635)
|
研究期間 (年度) |
2009-07-23 – 2014-03-31
|
キーワード | 配位 |
研究概要 |
ポテンシャル(エネルギー準位)勾配を分子内に組み込み、制御することが出来れば高効率な電子材料の開発につながるものと期待される。本年度ではこのポテンシャル勾配の「向き」の制御を目指して研究を行った。 メタ位連結型のフェニルアゾメチンデンドリマーは従来のパラ位連結型のフェニルアゾメチンデンドリマーの合成と同様に、四塩化チタンによる脱水縮合と過マンガン酸カリウムを用いた酸化反応の繰り返しにより第4世代までを合成した。合成時に立体障害による問題が生じなかった点や分子モデリングの結果と合わせて分子内に大きな立体障害が生じておらずイミン部位へのルイス酸の配位はパラ位連結型デンドリマーと同様に可能であることが示唆された。mG4aとGaCl3とのUV-visタイトレーションを行ったところ(Fig.2)、0~8当量では284 nm、9~12当量では285.5 nm、12.5~14当量では288.5 nmに等吸収点が観測され、14.2~15当量では291 nmへとシフトした。等吸収点のシフトに要したGaCl3の当量とmG4aの外側からのイミン数が一致したことから、パラ位連結形と違い、外層からの段階的金属錯形成が起きていることが確認された。さらに、GaCl3よりも弱い配位力を持つTFA(H+)とのタイトレーションを行い各層の錯形成定数の算出を行った。ところ従来のパラ位連結型と比べて逆勾配ではあるが勾配は緩やかであることが明らかとなった。メタ位置換型デンドリマーはパラ位置換型デンドリマーと比べて緩やかではあるが逆のポテンシャル勾配を有していることが明らかとなった。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|