研究概要 |
分子が一次元状に並んだこれまでにないポテンシャルを有する分子集合体を作成したいという着想から多孔性金属錯体の一つ、プルシアンブルーを核に有する低分子ゲル繊維の作成に成功した。ピリジル基を1,1’,3,3’位に導入した4置換フェロセンと銀(I)イオンとから、直径約9 nm程度の均一な直径を有する自己集合性ナノチューブ構造の構築に成功した。フェロセンは適切な酸化剤を加えることでフェロセニウムイオンを与える。生成したナノチューブを酸化すると、チューブ構造からリング構造が切り出され、還元剤を用い、フェロセニウムイオンを中性に還元すると、リング構造からチューブ構造への逆反応が起こることが明らかとなった。
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