計画研究
沈み込む太平洋スラブ内の深さ155kmで発生する地震クラスターの解析を行い,1km程度の深さ範囲で応力場が逆転していることを明らかにした.東北地方太平洋沖地震後に活発化した地震クラスターの解析から,スラブ内地震でも震源の移動が見られることを明らかにした.東北地方の地震波減衰構造の推定を行い,マントルウエッジには斜めの高減衰域が存在すること,下部地殻では火山群の直下で特に減衰が大きいことなどを見出した.秋田県森吉山付近において実施している臨時地震観測データを解析し,誘発地震の震源のマイグレーションが流体圧の拡散によって解釈できることを示した.東北地方太平洋沖地震以後活発化した八甲田山・蔵王山などにおける長周期地震の観測・解析を行い,これらの現象が地殻内の既存破砕帯における固液相互作用によって引き起こされていることを明かにした.西南日本におけるS波減衰構造を多重散乱による見かけ減衰を補正した上で推定し,火山地域の高減衰や,沈み込むフィリピン海プレートの海洋地殻付近のやや強い減衰を明らかにした.水を含むランダム媒質中の内部減衰の理論モデルを用いることで,フィリピン海プレートの海洋地殻付近の内部減衰の周波数依存性が概ね説明できる可能性を示した.ピストンシリンダー型高圧発生装置を用いて,地殻に相当する高圧条件下での弾性波速度測定を行う技術を改良することにより,従来課題とされてきた高温高圧条件下での含水岩石の弾性波速度測定に道が開けた.東北地方太平洋沖地震のような大規模な海溝型巨大地震の発生前後において,周辺のアスペリティにおける固着に伴う応力場が,周辺の浅部ゆっくり地震の活動に大きな影響を及ぼしていることが数値シミュレーションから明らかとなった.その変動は,海溝型巨大地震震源域の真上に設置された海底圧力計でも捉えられる可能性があることも示した.
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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