計画研究
本研究では、高圧実験と変成岩の解析を主な手段として、沈み込むスラブにおける流体発生条件・化学的特徴の解明と、マントルウェッジおよび地殻内部プロセスに流体が果たす役割を読み解くことを目指した研究を進めてきた。本年度に行った研究のうち主な成果を以下に示す。高圧実験:高圧実験によって決定したメルト-流体間および固相-流体間の微量元素分配係数を解析し、沈み込むスラブから放出される微量元素の分配に対する圧力・塩濃度の影響を明らかにした。また、沈み込み帯の代表的含水鉱物である蛇紋石の非弾性的性質を、マルチアンビル装置と放射光X線その場回折を利用した弾性波速度減衰実験によって決定した。変成岩の解析:世界各地の超高圧変成帯の脱水反応組織と複数相包有物の相平衡解析により、スラブから放出されたと考えられる流体の主成分元素組成と変成温度圧力との関係を明らかにした。また、三波川変成帯の蛇紋岩体の鉱物共生関係と変形構造との関係から、蛇紋岩の脱水分解による流体放出と変成岩帯の変形が沈み込むスラブの温度圧力条件で起こりうることを明らかにした。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (19件) (うち査読あり 18件) 学会発表 (31件) (うち招待講演 7件)
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