地殻流体の形態と物性

2014 年度 研究成果報告書

• 研究領域: 地殻流体： その実態と沈み込み変動への役割
• 研究課題/領域番号: 21109005
• 研究種目: 新学術領域研究(研究領域提案型)
• 配分区分: 補助金
• 審査区分: 理工系
• 研究機関: 東北大学
• 研究代表者: 中村 美千彦 東北大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (70260528)
• 研究分担者: 河村 雄行 岡山大学, 環境生命科学研究科, 教授 (00126038) ; 平賀 岳彦 東京大学, 地震研究所, 准教授 (10444077) ; 上原 真一 東邦大学, 理学部, 准教授 (20378813) ; 竹内 康明 (市川 康明) 岡山大学, 環境生命科学研究科, 教授 (30126833) ; 渡邊 了 富山大学, 大学院理工学研究部(理学), 教授 (30262497) ; 武井 康子 東京大学, 地震研究所, 准教授 (30323653) ; 清水 以知子 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (40211966) ; 神崎 正美 岡山大学, 地球物質科学研究センター, 教授 (90234153)
• 研究期間 (年度): 2009-04-01 – 2015-03-31
• キーワード: 地殻流体 / 岩石物性 / 岩石粒界 / 分子動力学 / 弾性波速度

研究成果の概要

地球物理学観測によって取得した物性値を、地殻流体の分布や量に翻訳するために必要な、岩石-塩水系の弾性波速度や電気比抵抗値を、高温高圧実験や分子動力学計算によりあらたに決定した。また、多結晶体での地震波の減衰の粒径依存性を幅広い周波数で定式化したほか、蛇紋岩の弾性波速度の異方性の決定、東北日本弧の地殻構造に関する地質・岩石学的制約のコンパイルなどを通じて、領域の融合研究であるGeofluid Mapの作成に貢献するとともに、断層粘土や蛇紋石ガウジの摩擦挙動、多結晶体岩石中での化学輸送機構やマグマ供給系を通じたCO2輸送機構を定式化し、Geofluid Dynamicsの創成を果たした。

自由記述の分野

岩石学・火山学