研究領域 | プラズマとナノ界面の相互作用に関する学術基盤の創成 |
研究課題/領域番号 |
21110006
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
伊藤 昌文 名城大学, 理工学部, 教授 (10232472)
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研究分担者 |
太田 貴之 名城大学, 理工学部, 准教授 (10379612)
竹田 圭吾 名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (00377863)
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研究期間 (年度) |
2009-07-23 – 2014-03-31
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キーワード | プラズマ / 殺菌 / 活性化 / ラジカル / カビ / 酵母 / 蛍光 / フラックス |
研究概要 |
ラジカルと植物性菌細胞の階層的反応,特にナノ界面で顕在化するプラズマと細胞との相互作用反応の解明を目的とした.殺菌に大きな影響を及ぼすOラジカルなどの反応性酸素種(reactive oxygen species : ROS)の効果に着目し大気圧酸素ラジカル源を開発し,中性ラジカルの効果を検証した. 1.真空紫外吸収分光法を用いて基底状態酸素原子と励起状態酸素分子,オゾンの密度測定とその殺菌効率を評価した.ラジカルの寿命は,Oが0.46msec,O2が数十msec以上と見積もられた.殺菌効率を反応定数の観点から評価し,ミドリカビ胞子の殺菌においては、O2 及びO3は効果が小さく,Oが殺菌因子として機能していることが定量的に示唆された. 2.ラジカルと菌の階層構造部位とのナノ界面時空間相互反応ダイナミクスを,種々の手法を用いて解析を試みた.酸素ラジカルのドーズ量に基づいたミドリカビ胞子殺菌過程における作用機序を明らかとするため,ラジカルを照射しながら蛍光解析が可能なリアルタイム観察システムを構築した.蛍光解析の結果から,低ドーズ量において細胞膜機能を阻害し,細胞内部を酸化させることが明らかになった. 3.酵母に対して酸素ラジカル照射を行い,O(3Pj)が殺菌因子だけでなく,そのドーズ量を制御することで成長促進因子としても作用することが示唆された.
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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