計画研究
インフレーション宇宙の検証は、現代宇宙論の最大の課題である、本計画は、インフレーションの直接の証拠となる原始重力波の検出を目的とする。原始重力波が宇宙背景放射(CMB)に残した特殊な偏光パターンを「犯人の指紋検出」のように見つけるという「CMB偏光Bモード法」を用いる。プロジェクトとしては、チリ・アタカマ(標高約5000メートル)における観測実験POLARBEAR、および将来の小型科学衛星LiteBIRDの設計と開発の三項目を推進する。以下に各項目に関する平成25年度実績を記載する。POLARBEAR:初年度のデータを用いた解析を完了し、三本の論文を発表した。そのうち二本はすでにPhysical Review Lettersに掲載された。二本とも、Editors' Suggestion(編集者が特に興味深いものとした論文)に選ばれた。これらの結果により、世界ではじめて、CMB偏光のみを用いて重力レンズ効果の観測に成功した。LiteBIRD:前年度までに進めた衛星の概念設計に基づき、JAXAのエンジニアと成立性の検討をさらに進め、実現性の高い概念設計へ発展させることに成功した。日本学術会議のマスタープラン2014への掲載が決定し、最重要とされる重点領域研究の一つに選ばれた。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 10件) 学会発表 (89件) (うち招待講演 16件) 備考 (4件)
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