計画研究
本研究の主目的は、宇宙マイクロ波背景放射と銀河系内成分からの放射の成分分離精度向上である.平成21年度は4つの項目に分けて研究計画を建て研究活動を実施した.1.「あかり」遠赤外線全天探査データから高精度全天ダスト放射マップを作成に向けたプロジェクトは、連携研究者の土井が中心となり解析ツール整備を行い平成22年度4月中の全天観測データのチーム内公開が出来る段階まで開発が進んだ.この研究活動に専念するシニア研究者として、平成22年1月より宇宙研の大坪氏を准教授として本科研費による准教授として採用した.2.銀河系磁場構造の物理的且つ現実的モデル構築を目指した理論研究実施のため、磁気流体シミュレーションを実施するための高速クラス計算機を購入しそのチューニングを行った.連携研究者松本の指導の元、東北大学でも磁気流体シミュレーションコードの開発に着手した.3.大規模データを処理し成分分離を実施するための計算機環境の整備を行った.項目2で得られる銀河系磁場構造モデルを取り込んだ成分スキームの開発に着手した.この仕事に専念するシニア研究者として高エネルギー加速器機構の森嶋氏を平成22年1月より准教授として採用した.4.広帯域で偏光シグナルに変調を掛けられる新しい装置を考案し国際会議でその原理について発表した.実証実験に向けた準備も着実に進展した.
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The IRMMW-THz 2009
The Space Infrared Telescope for Cosmology & Astrophysics : Revealing the Origins of Planets and Galaxies 集録
ページ: 4018-4022
ページ: 3006-3010