• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

Xist RNA作用マシナリーの調節機構

計画研究

研究領域非コードRNA作用マシナリー
研究課題/領域番号 21115005
研究機関九州大学

研究代表者

佐渡 敬  九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (70321601)

キーワード高分子非コードRNA / 発生・分化 / ヘテロクロマチン / X染色体 / 遺伝学
研究概要

EGFPおよびRFPとSmchd1との融合蛋白質を発現するトランスジェニックマウスを作製するにあたって,いくつかのこのとなるプロモーターの制御化に融合蛋白質遺伝子をつないだコンストラクトを構築し,最初に培養細胞で発現の様子を観察した.その結果に基づき,最も適切と思われるコンストラクトを用いて,トランスジェニックマウスをそれぞれ複数ライン作製し,その発現を胚線維芽細胞と初期胚で観察した.その結果,いずれのラインにおいても融合蛋白質の蛍光強度は期待したほど高いものではなく,着床前胚におけるX染色体の活性変化をこれらの融合蛋白質の動態で可視化することは困難と思われた.しかし,Smchd1-EGFPの発現を抗GFP抗体で観察したところ,Xist RNAとの共局在が確認されたことから,Smchd1-EGFPは期待したよりは発現量が低いものの,内在性Smchd1同様不活性X染色体に局在することが分かった.この結果は,抗GFP抗体でSmchd1-EGFPと相互作用する蛋白質を免疫沈降するのには,むしろ好都合と考え,トランスジェニックマウスの胎児細胞抽出液を用いた解析の準備を進めている.これまでに行った予備実験において,抗GFP抗体で胎児細胞抽出液からSmchd1-EGFPを免疫沈降出来ることを確認した.しかしながら,共沈降する蛋白質を確認するには至っておらず,沈降物の洗浄等に関してはまだまだ詳細な条件検討が必要である.とはいえ,Smchd1と相互作用する蛋白質を免疫沈降によって同定するための準備は整った.

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (9件)

  • [雑誌論文] Sex-reversed somatic cell cloning in the mouse.2009

    • 著者名/発表者名
      Inoue, K., et al.
    • 雑誌名

      J.Reprod.Dev. 55

      ページ: 566-569

    • 査読あり
  • [学会発表] A partial loss of function mutation in the mechanism of X chromosome inactivation2010

    • 著者名/発表者名
      Hoki, Y., et al.
    • 学会等名
      Keystone Symposium (A8)
    • 発表場所
      Taos, NM (USA)
    • 年月日
      20100117-20100122
  • [学会発表] Prolonged expression of Xist retards X chromosome reactivation in mouse germ line.2010

    • 著者名/発表者名
      Amakawa, Y., er al.
    • 学会等名
      Keystone Symposium (A8)
    • 発表場所
      Taos, NM (USA)
    • 年月日
      20100117-20100122
  • [学会発表] A partial loss of function mutation in the mechanism of X chromosome2009

    • 著者名/発表者名
      保川裕子, 他3名
    • 学会等名
      第32回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20091209-20091212
  • [学会発表] Prolonged expression of Xist retards X chromosome reactivation in mouse germ line.2009

    • 著者名/発表者名
      尼川裕子, 他3名
    • 学会等名
      第32回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20091209-20091212
  • [学会発表] 哺乳類のメス生殖細胞における不活性X染色体の再活性化2009

    • 著者名/発表者名
      佐渡敬
    • 学会等名
      第82回日本生化学会大会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      20091021-20091023
  • [学会発表] マウスのメス生殖細胞におけるXist発現消失時期の遅延はX染色体再活性化を遅らせる2009

    • 著者名/発表者名
      尼川裕子, 他3名
    • 学会等名
      日本遺伝学会第81回大会
    • 発表場所
      松本
    • 年月日
      20090916-20090918
  • [学会発表] X染色体の不活性化の分子機構の部分的機能欠損変異2009

    • 著者名/発表者名
      保木裕子, 他3名
    • 学会等名
      日本遺伝学会第81回大会
    • 発表場所
      松本
    • 年月日
      20090916-20090918
  • [学会発表] Toward the understanding of molecular events underlying X-inactivation2009

    • 著者名/発表者名
      Sado, T.
    • 学会等名
      The 24th Naito Conference on Nuclear Dynamics and RNA[II]
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      20090623-20090626
  • [学会発表] X染色体の不活性化の分子機構2009

    • 著者名/発表者名
      佐渡 敬
    • 学会等名
      第138回染色体研究会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-06-13

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi