計画研究
以下の項目について研究を進め、それぞれ成果が得られた。細胞の性質を決める因子群の挙動と機能の解析 GATA6およびCdx2の遺伝子発現と将来の分化形質との間連をライブイメージングによって解析した。これによって、栄養外胚葉は、胚の外側で分化が誘導されるが、一旦分化誘導された後にもその運命が変更されることが明らかになった。胚盤胞に対して作製したモノクローナル抗体のスクリーニングを新規に開発したマイクロデバイスを用いて終了した。新規の発現パターンを示す複数の抗体が得られた。誘導型ノックアウト技術を用いたES細胞における遺伝子機能解析 新規に開発した方法を用いて誘導型ノックアウトES細胞を作成し、Trp53およびXpcの遺伝子機能解析を行った。これまでにES細胞の分化誘導過程で必須の機能を有すると報告されていたTrp53はES細胞の2次元での分化には必要であるが、3次元での分化(胚様体形成)には必要ない事がわかった。また、ES細胞においてOct3/4と複合体を形成し、その転写活性化能に寄与するとされていたXpcについて解析した。その結果、Xpcの知られている全ての機能ドメインを欠失させても、ES細胞は多能性を維持する事ができ、Oct3/4の転写活性化能も変化しない事を明らかにした。ウサギを用いた哺乳類初期発生の解析 マウスと異なるタイプの初期発生様式が見られるウサギを用いて各細胞種のマーカーの遺伝子発現パターンを解析した。これにより、マウスと異なる原始内胚葉の形成様式が明らかになった。子宮内での胚の存在様式の解析 マウス胚が着床する4日目から体軸形成が見られる6日目にかけて連続的にサンプリングを行い、子宮丸ごとの連続切片を作製した。スライドスキャナーを用いて画像取得し、3次元再構築する手法を開発した。これらのデータのデーターベース化を開始した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (13件) (うち査読あり 13件、 オープンアクセス 13件) 学会発表 (11件) (うち招待講演 11件) 備考 (1件)
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