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2010 年度 実績報告書

組織傷害時に誘導される内因性リガンドと病原体センサーシグナルの遺伝生化学的解明

計画研究

研究領域内因性リガンドによって誘導される「自然炎症」の分子基盤とその破綻
研究課題/領域番号 21117006
研究機関東京大学

研究代表者

倉永 英里奈  東京大学, 薬学研究科, 講師 (90376591)

キーワードカスパーゼ / 細胞死 / 自然炎症 / ショウジョウバエ / 内因性リガンド / 病原体センサー
研究概要

本研究では、ショウジョウバエ自然炎症における内在性リガンド、そのリガンドを感知するセンサー、内因性リガンド放出メカニズムの解明、および、内因性リガンドに応答するカスパーゼ活性動態の検出ツール開発を目指している。本研究は、以下の5つの段階によって遂行する。
A 損傷後のdapaf-1変異体の体液中に含まれる過剰な内因性リガンドのオミクス解析
B 損傷後に致死性を誘導する内因性リガンドおよび自然炎症センサーのスクリーニング
C A,Bにより同定した因子のショウジョウバエでの機能解析
D A,Bにより同定した因子の他の生体防御機構における一般性の検証
E 内因性リガンドによるインフラマソーム/カスパーゼ活性動態検出ツール(ハエ、マウス)の確立
平成22年度はA,Bの遂行を中心的に行った。Aはショウジョウバエから体液を採取してメタボロミクス解析をすでに行い、dapaf-1変異体で顕著に増加するメタボライトの候補を得ている。Bについては、ショウジョウバエのRNAi系統のライブラリを用いて、単独の遺伝子ノックダウンによって損傷後致死性を示す系統についてスクリーニングを行った。ノックダウンにより損傷後致死性を示す候補因子には、自然炎症センサーが含まれると予想されることから、膜タンパクのシグナル配列を持つ遺伝子のRNAi系統を選択し、優先的に解析を行った。その結果複数の系統が得られたため、今後詳細な解析を進める。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Caspase signaling in animal development.2011

    • 著者名/発表者名
      Kuranaga E.
    • 雑誌名

      Dev Growth Differ.

      巻: 53(2) ページ: 137-48

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Apoptosis ensures spacing pattern formation of Drosophila sensory organs.2011

    • 著者名/発表者名
      Koto A, Kuranaga E, Miura M.
    • 雑誌名

      Curr Biol.

      巻: 21(4) ページ: 278-87

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ショウジョウバエにおける組織傷害応答2010

    • 著者名/発表者名
      小幡史明、倉永英里奈、三浦正幸
    • 雑誌名

      炎症と免疫

      巻: 18 ページ: 222-227

  • [学会発表] Genetic analysis of homeostatic maintenance against stressed condition.2010

    • 著者名/発表者名
      Kuranaga E., Miura, M
    • 学会等名
      The Homeostatic Inflammation Symposium I "Deciphering a link between pathogen sensors and inflammatory diseases"
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2010-07-28
  • [学会発表] ショウジョウバエ遺伝学を用いた医薬学研究2010

    • 著者名/発表者名
      倉永英里奈
    • 学会等名
      第8回Cardiovascular Metabolism and Aging Conference
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2010-07-02

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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