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2012 年度 実績報告書

ユビキタスセンサに基づく対話行動認識プラットフォーム

計画研究

研究領域人とロボットの共生による協創社会の創成
研究課題/領域番号 21118003
研究機関株式会社国際電気通信基礎技術研究所

研究代表者

萩田 紀博  株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 知能ロボティクス研究所, 所長 (40395158)

研究分担者 塩見 昌裕  株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 知能ロボティクス研究所, 室長 (90455577)
研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2014-03-31
キーワード対話行動認識 / 環境表現 / ユビキタスセンシング
研究実績の概要

本研究では,ロボットの周囲の人々の基本的対話行動認識技術の確立を最終的な目的として,ハードウェア・ソフトウェアの両面から研究開発を行う.具体的には,まず,基本的対話行動を表すデータを,どのような計測領域においても,また計測領域を拡張・移動させても,瞬時に取得できるユビキタスセンシングシステム構築技術を確立する.次に,ユビキタスセンシングシステムによって計測されるデータを蓄積し,人々が何処で,何に注目してどのように対話しているのか,あるいはしようとしているのかといった,様々な基本的対話行動をモデル化する.このモデルと実環境で取得されるデータに基づき,共生型ロボットが実環境で行動する際に参照する基本的対話行動に基づく環境表現を構築する技術を確立する.この目的を達成するため,平成24年度は以下の項目を実施した.
A:小学校へのユビキタスセンシングシステム構築
これまでに開発したユビキタスセンシングシステムを京都府精華町立東光小学校の理科室に導入し,小学生の理科の授業における学びの様子を1ヶ月にわたって計測する実験を行った.実験を通じて得られたデータを解析し,より高精度に人の位置や発話の様子,個人同定を行うためのシステム改良を進めた.
B: 基本的対話行動モデル構築
3次元測距センサ・カメラ・マイクロホンアレイを組み合わせたユビキタスセンシングシステムによる,移動している発話者の位置推定アルゴリズムを提案した。小学校の教室内で30名程度が参加する授業の中で,ユビキタスセンシングシステムを利用して人々の位置や音声の計測,顔画像処理による個人同定を行い、誰が、何処で、発話しているのか、といった情報を抽出できることを確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

基本的対話行動認識のためのハードウェア、ソフトウェアの構築、基本的対話行動モデル構築のためのアルゴリズムの提案など、概ね当初の計画通り進展している。

今後の研究の推進方策

今年度は,小学校の理科室に基本的対話行動を計測・蓄積するためのユビキタスセンシングシステムの構築を行い,予備的な実験を実施した.最終年度は,本新学術領域での他の計画研究班や公募研究班の成果を受けてさらに具体化し、実際の学習の場で主に子どもたちを対象とした学習・発達の過程における活動を計測・解析するための協創センシング技術の確立を目指す。そのために,他の計画研究班や公募研究班と,小学校における連携実験等を実施していく。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (10件)

  • [雑誌論文] Using body-conducted acoustic sensors for human-robot communication in noisy environments2013

    • 著者名/発表者名
      Panikos HERACLEOUS,Carlos ISHII, Takahiro MIYASHITA,Hiroshi ISHIGURO,Norihiro HAGITA
    • 雑誌名

      International Journal of Advanced Robotic Systems : Robot Speech Recognition(Enzo Mumolo (Ed.)) ISBN : 1729-8806

      巻: InTech

    • DOI

      10.5772/55409

    • 査読あり
  • [学会発表] Analysis and evaluation of Parkinsonian speech2013

    • 著者名/発表者名
      HERACLEOUS Panikos
    • 学会等名
      日本音響学会
    • 発表場所
      東京工業大学(東京)
    • 年月日
      2013-03-14
  • [学会発表] Analysis and evaluation of Parkinsonian speech2013

    • 著者名/発表者名
      HERACLEOUS Panikos
    • 学会等名
      日本音響学会
    • 発表場所
      東京工業大学(東京
    • 年月日
      2013-03-14
  • [学会発表] マイクロフォンアレイとレーザ距離センサの連携による音源定位・データ記録システム2013

    • 著者名/発表者名
      石井カルロス寿憲
    • 学会等名
      新学術領域研究「人ロボット共生学」第5回国際ワークショップ
    • 発表場所
      日本科学未来館(東京)
    • 年月日
      2013-03-03
  • [学会発表] ロボットによるグループインタラクション計測システムの構築2012

    • 著者名/発表者名
      萩田 紀博
    • 学会等名
      平成24年度第1回人ロボット共生学シンポジウム
    • 発表場所
      東京大学情報学環福武ホール福武ラーニングシアター
    • 年月日
      2012-09-30
  • [学会発表] マイクロホンアレイとLRFを連携させた発話区間検出の技術2012

    • 著者名/発表者名
      石井カルロス寿憲
    • 学会等名
      平成24年度第1回人ロボット共生学シンポジウム
    • 発表場所
      東京大学情報学環福武ホール福武ラーニングシアター
    • 年月日
      2012-09-30
  • [学会発表] マイクロホンアレイとLRFを連携させた個人同定の技術および評価2012

    • 著者名/発表者名
      EVEN Jani
    • 学会等名
      平成24年度第1回人ロボット共生学シンポジウム
    • 発表場所
      東京大学情報学環福武ホール福武ラーニングシアター
    • 年月日
      2012-09-30
  • [学会発表] Harmonicity based fusion for speaker identification2012

    • 著者名/発表者名
      EVEN Jani
    • 学会等名
      日本音響学会2012年秋季研究発表会
    • 発表場所
      信州大学(長野)
    • 年月日
      2012-09-21
  • [学会発表] 保育に関する行動認識への取り組み2012

    • 著者名/発表者名
      塩見 昌裕
    • 学会等名
      第30回 日本ロボット学会学術講演会(RSJ)
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター(北海道)
    • 年月日
      2012-09-20
  • [学会発表] 小型ロボットのための身体的なインタラクションを通じた個人・動作推定手法の提案2012

    • 著者名/発表者名
      塩見 昌裕
    • 学会等名
      第30回 日本ロボット学会学術講演会(RSJ)
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター(北海道)
    • 年月日
      2012-09-18
  • [学会発表] 対話行動認識プラットフォームを利用したオーバーラップする発話での話者同定2012

    • 著者名/発表者名
      宮下 敬宏
    • 学会等名
      第30回 日本ロボット学会学術講演会(RSJ)
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター(北海道)
    • 年月日
      2012-09-18

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公開日: 2018-02-02  

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