研究領域 | 現代社会の階層化の機構理解と格差の制御:社会科学と健康科学の融合 |
研究課題/領域番号 |
21119002
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
橋本 英樹 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50317682)
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研究分担者 |
堤 明純 産業医科大学, 産業医実務研修センター, 教授 (10289366)
大江 和彦 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (40221121)
山岡 和枝 国立保健医療科学院, 技術評価部, 室長 (50091038)
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キーワード | 社会経済格差 / 健康 / ストレス・心理 / 社会階層 / 就労 / 医療サービス / 成人 / 子ども |
研究概要 |
本領域研究計画の中核事業として各計画領域・公募研究班が共用できる大規模多目的共用パネル調査を実施し、社会格差と健康の関連をつなぐメカニズムの解明に寄与した。21年度事業で調査協力を得た4381名の対象者のうち、配偶者を有する3042世帯、子どものいる2185世帯を対象に、追加調査を実施し、配偶者1989名(回収率65.4%)、子どもについては1536世帯2642人(回収率70.3%)から回答を得た。配偶者については、先行調査で行った調査項目をほぼ踏襲し、ベースライン調査対象者と、配偶者のペアで心理的ストレスや社会階層移動の比較分析が行えるものを用意できた。また子どもについては、母子保健手帳に基づき出生時・乳児期の情報を得るとともに、社会行動発達の状況を把握するべく、2歳以上では保護者にChildren behavior checklist(CBCL)を自記入式で回答いただいた。さらに小学生以上では、子ども本人に生活習慣・文化資本・到達学歴の目標などを聴取した。これらのデータを正確に世帯レベル・個人レベルでリンクできるように、IDの照合作業を実施し、ほぼデータセットとして確定した。今後クリーニングを施したうえで、領域各研究班に可急的速やかにデータセットを配布し、対象者-配偶者ペアでの社会経済的要因による健康影響の比較、ライフーワークバランスや職場ストレスの影響のスピルオーバーの状況、世帯環壌が子どもの社会行動発達に与える影響などを解析する予定である。
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