研究領域 | 現代社会の階層化の機構理解と格差の制御:社会科学と健康科学の融合 |
研究課題/領域番号 |
21119002
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
橋本 英樹 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50317682)
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研究分担者 |
堤 明純 北里大学, 医学部, 教授 (10289366)
大江 和彦 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (40221121)
山岡 和枝 帝京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (50091038)
宮木 幸一 独立行政法人国立国際医療研究センター, その他部局等, その他 (20327498)
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キーワード | 社会格差 / パネル調査 / 地域 / 職域 |
研究概要 |
平成23年度実施予定であった地域調査(第2回追跡調査)ならびに職域調査について実施した。地域調査では前回同様4市区在住25~50歳成人男女で第1回調査(平成20年度調査)に回答した4300人あまりを対象に実施したところ、対象者の約7割から参加を得た。前回同様にPCベース質問票を用いて2年間の間の婚姻状況・家族構成・就労状況・家計ならびに健康状態の変化の有無とその内容を聴取した。さらに第2回調査として相対的貧困の状況を把握するため、英国Breadline surveyの手法を模倣して、concensural poverty measurementを実施した。第2回調査ではこれに加えて、握力・腹囲・呼吸機能・血圧など生理測定を参加者ほぼ全員に実施し、佐々木式簡易食事習慣調査票(BDHQ)を用いた栄養調査を実施した。参加者のうち同意した1900人を対象に自己採血キットを用いた血液検査を実施し、1200人からサンプルの提出を受けて、LDL, HDL, HbA1c, hsCRP,ならびにAdiponectineの測定を実施した。以上の収集データは速やかにデジタル処理され、一部については年度内に領域内研究各班に配布された。職域調査においては、遺伝子解析について、新規事業所の参加を得て、サンプル収集を拡大した。なお地域調査で実施した血液検査については、当初予定した協力意思表明者の8割程度の参加を見込み予算を立てたが、実際には6割程度に留まり、そのため予算全額の執行には至らず返還措置を取ることとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
繰越承認を受け、予定通りに調査を実施した。
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今後の研究の推進方策 |
収集データについては年度内にクリーニングを施し、すでに関連研究班に一部データ提供を開始した。一部のデータについては年度を越して、可及的速やかなデータ提供を行うための手配を進めている。
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