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2013 年度 実績報告書

社会連帯の形成・維持機構の解明

計画研究

研究領域現代社会の階層化の機構理解と格差の制御:社会科学と健康科学の融合
研究課題/領域番号 21119005
研究機関桜美林大学

研究代表者

杉澤 秀博  桜美林大学, 自然科学系, 教授 (60201571)

研究分担者 柳沢 志津子  徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (10350927)
原田 謙  実践女子大学, 人間社会学部, 准教授 (40405999)
新名 正弥  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), その他部局等, その他 (70312288)
杉原 陽子  鎌倉女子大学, 家政学部, 准教授 (80311405)
研究期間 (年度) 2009-07-23 – 2014-03-31
キーワード社会関係資本 / 健康への効果 / 地域レベル / 個人レベル / 社会階層 / 緩衝効果 / 媒介効果
研究概要

1) 社会関係に影響する要因:①都市度とパーソナルネットワークとの関係について分析した結果、大都市の親族関係は規範的ではなく選択的であり、空間的に分散したネットワークであったこと、都市度が高いほど隣人数は減少していたが、都市度が高いと都市圏全体に広がる友人資源へのアクセス可能性を高めていたことが明らかとなった。②地域の愛着意識に影響する要因を分析した結果、青壮年者では、個人レベルの「社会的凝集性」とともに「物的環境」の良否が地域への愛着に影響を及ぼしていたこと、高齢者では、個人レベルだけでなく地域レベルの「社会的凝集性」が地域への愛着意識と関連していたことが明らかとなった。2)社会的弱者の支援策:①東京都区市部の民生委員を対象とした調査データの分析では、セルフ・ネグレクト(衣食住や医療・福祉サービスなど自らの健康や安全の維持に必要な物や支援を得ることができずに放任されている状態)の支援に関わった機関は「地域包括支援センター」が最多で、改善に役立った支援やサービスは「民生委員の見守り」「ホームヘルパー」「入院」が多かったこと、希望する支援策として、本人が正常な判断ができない場合は行政による立ち入り調査や訪問指導等の強制力を行使、地域包括支援センターや保健センター等の相談・連絡体制、個人情報規制の緩和に関する意見が多かったことが明らかとなった。②透析患者を対象とした全国調査データの分析では、透析導入年齢による高齢期の身体的・社会的・経済的不利に差異があり、50歳以降に透析導入した人と比較した場合、30歳未満で透析を導入した人では多様な不利が集積していたこと、その理由には、透析導入年齢が30歳未満の場合、透析が長期にわたるため合併症の発症に伴って身体的な不利が早期に生じ、その結果として社会的不利、経済的不利が深刻になっていることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (7件)

  • [雑誌論文] 都市度とパーソナル・ネットワーク―親族・隣人・友人の関係のマルチレベル分析2014

    • 著者名/発表者名
      原田謙,杉澤秀博
    • 雑誌名

      社会学評論

      巻: 65 ページ: 不明

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 健康の社会的決定要因としての社会経済階層と社会関係に関する研究の接点2013

    • 著者名/発表者名
      杉澤秀博
    • 雑誌名

      理論と方法

      巻: Vol.28、No.1 ページ: 53-68

  • [雑誌論文] 精神心理的側面からみた高齢者の健康増進2013

    • 著者名/発表者名
      杉原陽子
    • 雑誌名

      Geriatric Medicine

      巻: Vol.51、No.9 ページ: 917-921

  • [学会発表] 杉澤秀博,清水由美子,熊谷たまき.透析導入年齢による高齢期における身体的・社会的・経済的不利の差2014

    • 著者名/発表者名
      杉澤秀博,清水由美子,熊谷たまき
    • 学会等名
      日本老年社会科学会
    • 発表場所
      下呂交流会館アクティブ(下呂市)
    • 年月日
      20140607-20140608
  • [学会発表] Mediators of socioeconomic status and eating habits among Japanese elderly2013

    • 著者名/発表者名
      H. Sugisawa, T. Nomura, M. Tomonaga.
    • 学会等名
      Gerontological Society of America
    • 発表場所
      Sheraton New Orleans, New Orleans Marriott (New Orleans)
    • 年月日
      20131120-20131124
  • [学会発表] 都市部における高齢者のセルフネグレクトの実態把握と支援策の検討2013

    • 著者名/発表者名
      杉原陽子
    • 学会等名
      日本公衆衛生学会
    • 発表場所
      三重県総合文化センター(津市)
    • 年月日
      20131023-20131025
  • [学会発表] 企業退職男性高齢者における社会活動への参加・継続のプロセス―受け入れ組織の戦略と参加メンバーとの相互作用―2013

    • 著者名/発表者名
      柳沢志津子,杉澤秀博
    • 学会等名
      日本社会福祉学会
    • 発表場所
      北星学園大学(札幌市)
    • 年月日
      20130921-20130922
  • [学会発表] 企業退職男性を対象とした自主的地域組織への参加・継続プロセス-維持期にある社会参加組織を事例として-2013

    • 著者名/発表者名
      柳沢志津子,杉澤秀博
    • 学会等名
      日本社会福祉学会中国・四国ブロック
    • 発表場所
      ふれあい健康館(徳島市)
    • 年月日
      20130706-20130706
  • [学会発表] 高齢者における食品摂取習慣の階層間格差とその要因2013

    • 著者名/発表者名
      杉澤秀博,野村知子,友永美帆
    • 学会等名
      日本老年社会科学会
    • 発表場所
      大阪国際会議場(大阪市)
    • 年月日
      20130604-20130606
  • [学会発表] 高齢者の地域への愛着に関連する要因―地域環境の質に着目したマルチレベル分析2013

    • 著者名/発表者名
      原田謙,杉澤秀博,杉原陽子,柳沢志津子,新名正弥
    • 学会等名
      日本老年社会科学会
    • 発表場所
      大阪国際会議場(大阪市)
    • 年月日
      20130604-20130606

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公開日: 2015-05-28  

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