研究領域 | 現代社会の階層化の機構理解と格差の制御:社会科学と健康科学の融合 |
研究課題/領域番号 |
21119007
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研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
片瀬 一男 東北学院大学, 教養学部, 教授 (30161061)
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研究分担者 |
中田 知生 北星学園大学, 社会福祉学部, 准教授 (10265051)
神林 博史 東北学院大学, 教養学部, 准教授 (20344640)
盛山 和夫 関西学院大学, 社会学部, 教授 (50113577)
木村 好美 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (90336058)
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研究期間 (年度) |
2009-07-23 – 2014-03-31
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キーワード | 社会階層 / 健康格差 / 社会関係資本 |
研究概要 |
8月31日、9月1日に東京大学で開催された「社会階層と健康国際会議2013」に参加し、口頭による報告を行った。 また、福岡および仙台調査をもとに、10月12日13日に慶應大学で行われた第86回日本社会学会大会で共同報告を行った。 主たる知見は下記の通りであった。 1)SESと健康の相互作用: 高いSESは健康状態を高めるが、健康に問題を抱えた人は高いSESを獲得しにくいこと、さらに就職以前の家庭環境が健康悪化離職に影響している可能性が示された。2)親の階層と子どもの生活習慣: 親の階層から健康に関する生活習慣のいくつかは親世代の要因の効果であるように思えたが、一貫した親から子どもへの伝達は見られなかった。ここから、まず、生活習慣が伝播するものか否か、また、子ども時代には伝播しにくいのか、などを考える必要がある。3) 受診行動の性差:男性は就労率は高いために、職場での健康診断の受診により、自分の健康状態について最低限の把握はできているといえるが、特に有配偶女性については無職の者も多く半数以上が健康診断を受診していなかった。4)(5)SOCの規定因としてのJDC:非正規雇用であることは、仕事に対するコントロールの低さを媒介に把握可能感や処理可能感、有意味感からなるSOC(Sense of Coherence)の低さをもたらしていること、また要求度とコントロールの交互作用も有意であったことから、仕事の要求度の高い条件下でコントロールも高い「アクティブ」な仕事の条件は、SOCを高めることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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