研究領域 | ヘテロ複雑システムによるコミュニケーション理解のための神経機構の解明 |
研究課題/領域番号 |
21120002
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
津田 一郎 北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (10207384)
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研究分担者 |
藤井 宏 京都産業大学, 名誉教授 (90065839)
高橋 陽一郎 東京大学, 名誉教授 (20033889)
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研究期間 (年度) |
2009-07-23 – 2014-03-31
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キーワード | 幻覚の数理モデル / ヘテロ結合力学系 / 発展型切り替え写像系 |
研究概要 |
本計画研究では、相互作用する脳の情報創成におけるカオス的遍歴の役割を明らかにすることでコミュニケーションにおける脳活動の動的状態を解明することを目的とした。本計画研究では、 [1] 脳内ヘテロシステム間相互作用系、[2]ヘテロ力学系ネットワーク系、[3] ランダム力学系の三系からなる方法論によって研究を実施してきた。 本年度は、以下の研究成果がそれぞれの系であがった。 1.前頭眼野、側頭葉、視覚野と大脳辺縁系、マイネルト核との長距離相互作用の欠損、特にニコチン性のアセチルコリン受容体α7の欠損によって視覚野の視野の一部に幻覚が生じる数理モデルを構築し、カオス的遍歴によるアトラクター遷移が起きなくなることが幻覚の数理機構であるという仮説を提案した。 2.脳内にヘテロなネットワークモジュールが構築される数理モデルを提案し、ヘテロ相互作用の意義の一端を明らかにし、コミュニケーションにおいてヘテロ性が担う役割を明らかにした。 3.B班公募班であるローレンス班との共同研究において、ラットが探索における熟慮行動を起こす時の海馬神経活動を解析し、複数の力学系の切り替え確率が時間的に変化する発展型切り替え写像系が良いモデルになることを明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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