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2013 年度 実績報告書

他者との相互作用を介した情報獲得メカニズムの解明

計画研究

研究領域ヘテロ複雑システムによるコミュニケーション理解のための神経機構の解明
研究課題/領域番号 21120009
研究機関京都大学

研究代表者

中村 克樹  京都大学, 霊長類研究所, 教授 (70243110)

研究分担者 中村 徳子  昭和女子大学, 人間社会学部, 講師 (90425702)
研究期間 (年度) 2009-07-23 – 2014-03-31
キーワード動作理解 / 乳幼児 / 障害児 / サル / コミュニケーション / ニューロン / リズム
研究概要

幼児と障害児における絵本を題材とした視線計測実験に関しては、1)幼児は絵本の登場人物の顔と手に視線を集中させ、特に目に注意を向けること、2)自閉性障害の子どもは、普通の幼児と同様に顔や手に視線を集中させる群と、顔や手にそれほど視線を集中させずにさまざまな対象に偏り少なく視線を向ける群の大きく2群に分かれる事が分かった。また、子どもの注視行動のパターンに、地域性が見られた。T県では、目を見つめられない、測定が不可能である、等の割合が高かったが、O県では、ほぼ全員で測定が可能で、かつ顔や目を見ている割合が高かった。介入の内容や質の差によるのか、地域社会としての接し方の差によるのか、興味深かい。今後、介入の差である可能性を検討したい。
リズムの記憶に関する研究では、リズムを記名・保持・再生する課題中に下前頭回・補足運動野・下頭頂小葉・小脳等が、リズムを聴覚的に与えたときにも視覚的に与えたときにも賦活した(Konoike et al. 2012)。これらの領域は運動関連領域であり、我々はリズムを記憶するときに、時系列情報としてだけではなく運動系列情報として脳内に表象・保持されているのではないかという仮説を立てた。この仮説を検証する目的で、さまざまな効果器(右手指・左手指・足・口)を用いたリズムの記憶課題を実施している時の脳活動を記録解析することとした。運動系列情報は、効果器に依存する活動となることが予想され、時系列情報は、効果器に依存しない活動を示すと考えられる。課題遂行時にfMRIを用いて17人の脳活動を調べたところ、右前頭前野と右頭頂葉に効果器に依存しない賦活を見いだした。これらの領域は、時系列情報としてリズムを記憶していると考えられる。その他のリズムの記憶に関与する左下前頭回・補足運動野・小脳といった領域は、運動系列情報としてリズムを記憶している可能性があることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2015-05-28  

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