研究領域 | 情動情報解読による人文系学問の再構築 |
研究課題/領域番号 |
21H05061
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研究種目 |
学術変革領域研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅰ)
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研究機関 | 統計数理研究所 |
研究代表者 |
持橋 大地 統計数理研究所, 統計基盤数理研究系, 准教授 (80418508)
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研究分担者 |
大関 洋平 東京大学, 大学院総合文化研究科, 講師 (10821994)
内海 彰 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (30251664)
小林 一郎 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (60281440)
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研究期間 (年度) |
2021-08-23 – 2024-03-31
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キーワード | 自然言語処理 / 脳科学 / 感情情報処理 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、短歌のような言語芸術に接した際に人間がどう感じているかを、脳科学的測定および統計的自然言語処理の双方を通じて明らかにした。fMRIによる脳活動の解析では、詩的かどうかの判断に特に後頭葉、ブローカ野が貢献していることが明らかになり、また言語的特徴も平文と詩的な文で定量的に差があることを示した。心理統計学を用いた統計的分析により、短歌の評価データだけから、短歌の潜在的な特徴および良さを測ることのできる統計モデルを提案し、評価者によって違う評価軸もこの中で定量化することが可能となった。人間が文を読む際には、左隅型の漸進的な構文解析が脳活動をよく予測することが明らかになった。
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自由記述の分野 |
自然言語処理、機械学習
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題により、短歌のような言語芸術の鑑賞およびその評価過程を、脳科学および統計的分析を通じて客観化・定量化できることが明らかになった。言語芸術に関する自然言語処理は、特に日本においては研究が少なく、今後の研究に重要なマイルストーンを提供したと考えている。
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