研究実績の概要 |
2021研究実施計画: 1.脳梗塞巣に移動する新生ニューロンの長時間ライブイメージング 成体マウスの中大脳動脈を一過性に閉塞する脳梗塞モデルマウスを作製し、以下の実験に用いる。 1)我々が確立した共焦点顕微鏡を用いた脳スライスのライブイメージング手法を更に改良し、脳梗塞巣に向かって移動する新生ニューロンの挙動をタイムラプスイメージングで長期記録を行う。数理モデル解析を行う領域内研究者(A01加納博士)と撮像方法の詳細について検討を行う 。2)新生ニューロンとアストロサイト、その周囲の足場構造(血管など)が蛍光標識される遺伝子改変マウス(Dcx-DsRed, GFAP-EGFP, Iba1-EGFP , Flk1-EGFPなど)を用いて脳梗塞モデルを作製し、梗塞巣へ移動する新生ニューロン間、新生ニューロン-アストロサイト、新生ニューロンと 周囲組織とのダイナミックな相互作用を記録する。 2.移動・成熟中の新生ニューロンのSingle cell RNAseq 1)トランスジェニックマウスやウィルスを用いて脳梗塞モデルマウスの新生ニューロンを蛍光標識、または蛍光標識後の新生ニューロンを脳梗塞モデルの脳内に移植し、1から5週間で固定切片を作製して組織学的解析を行う。新生ニューロンの分布・分化状態を調べて、シングルセルRN Aシークエンシングのサンプリングを行う至適のタイムポイントを決定する。 2)上記1)で蛍光標識した、内在性または移植由来の新生ニューロンを組織から回収し、FACSを用いて分取する方法を検討する。
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