研究領域 | プレッシオ脳神経科学の創生:閉鎖空間における圧縮刺激を介した脳機能の発現原理 |
研究課題/領域番号 |
21H05128
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
森松 賢順 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (70580934)
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研究期間 (年度) |
2021-08-23 – 2024-03-31
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キーワード | 圧刺激 / 神経 / バイオプローブ |
研究実績の概要 |
脳は生命機能に重要な器官であることから、現在までに様々なアプローチによって脳の機能調節の解明に向けた研究が推進されてきた。しかし、閉鎖空間である脳内で宿命的に発生する圧刺激に関して、その影響が示唆されてきたにも関わらず、細胞が受ける圧刺激の大きさや細胞による圧刺激の検知機構の解明に迫る研究は非常に少なかった。本研究計画では、「圧刺激を可視化定量するためのバイオプローブ」および「圧刺激の定量的操作法」を用いた圧刺激の可視化定量ツールを構築し、本研究領域の目的である、脳内の圧刺激がもつ脳機能発現への役割と分子機構の解明に迫る。 今年度は、圧刺激センサープローブの開発に着手した。開発した、プローブを用いて細胞の圧刺激計測を実施した。細胞内において、開発したプローブの発現は成功したもののシグナルの低さが起因し、定量性の低さが浮き彫りとなった。また、サンプルへの圧刺激の定量的操作法に関しは、安定性の問題が見出され、次年度以降の課題となった。しかしながら、本研究課題の遂行にあたり想定外の生命現象も観察され、新たな知見の創出に期待が持たれた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
定量性のあるバイオプローブの構築に時間がかかっており、他グループとの連携が遅れているため
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今後の研究の推進方策 |
本年度浮き彫りとなった問題を解決し、バイオプローブ開発および定量的操作法の改良に努める。また、新たな現象のメカニズムの解明にも注力する。
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