計画研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
本研究課題では、かさ高い置換基を導入したフェノキシド配位子を用い、配位不飽和な低原子価種の前駆体となる前周期遷移金属錯体を合成した。例えば、フェノキシド配位子を2つもつジルコニウム錯体を還元することにより、トルエン分子に2つのジルコニウム金属がπ配位子した逆サンドイッチ型構造をもつ二核錯体が得られた。この錯体はトルエン分子が脱離することにより、配位不飽和なジルコニウム(II)錯体としての反応性を示すことを、有機アジドなどとの反応により明らかにした。
錯体化学