計画研究
本プロジェクトでは、生物-酵素-酵素反応の関係からなるデータベース(Motorcycle DB)を設計した。そのプロトタイプを論文誌にて報告した。代謝データベースMotercycleには,酵素反応、基質と生成物、反応の詳細情報が得られる。また、ペプチド配列から酵素反応を検索することも可能である。現在までに,文献情報をもとに植物を中心に,モノテルペン合成酵素,セスキテルペン合成酵素,ジテルペン合成酵素,トリテルペン合成酵素,P450(CYP)酵素,アルカロイド合成,フラボノイド合成に関わる酵素の反応などを整理し,DBへの蓄積が進められ、ウエブサイトhttp://kanaya.naist.jp/motorcycle/top2.htmlより無償公開した。本DBを活用した要素技術の開発を進め、セスキテルペン合成酵素,ジテルペン合成酵素,トリテルペン合成酵素,P450(CYP)酵素,アルカロイド合成,フラボノイド合成経路に関わる酵素のペプチド配列特異性を、ペプチド配列における2ペプチド頻度により特徴づけることにも成功した。まずはじめに、植物(59165種)と微生物(代表的66種)の71万種のペプチド配列をもとに、ペプチド配列を2ペプチド頻度のベクトルで表現し、自己組織化法によりデータ構造を把握した。このようにして得られたデータ分布図を自己組織化地図から、4種のテルペンサイクラーゼには固有の配列特性が見られ、さらに、モノテルペンとセ好きサイクラーゼは非常に共通性が高いことを示した。さらに、この地図上で、P450(CYP)酵素,アルカロイド合成,フラボノイド合成経路にかかわる酵素の分布により、それぞれの酵素の配列特性を特徴づけることができた。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (1件)
Plant Cell Physiol
巻: 2015 ページ: 843-51
10.1093/pcp/pcv008
Mol. Inf.
巻: 33 ページ: 790-801
10.1002/minf.201400123