計画研究
1.電波・マイクロ波領域の導波路技術をテラヘルツ周波数帯に拡張することで、大面積で廉価な位相板が構築できることを見出した。これは金属平板導波路をベースとした人工媒質であり、化学エッチングによって構築した周期的な開口やピラー構造を持つ金属平板を等間隔に配置しただけの素子である。構造や平板間距離を制御することで複屈折性を自在に制御できることから、動作周波数を自在に制御することが可能である。これらは電磁メタ物質が赤外光学素子の実用的素子として展開可能である。2. 金属平行平板導波路をベースとしたプリズムやレンズを試作し、その回折や集光の様子からテラヘルツ分散素子として実用可能であることを見出した(ライス大学との共同研究)。また同様技術を駆使することでワイヤグリッド偏光子を試作し、2 THz以下の周波数領域で50 dB以上の消光比を実現していることを見出した。(茨城大との共同研究)3.金属ナノ構造の大きな電場増強による非線形光学効果の増大を活用することで,近赤外超短パルスからテラヘルツ波に高効率で変換される様子を観測した。励起光強度依存性から2次の非線形光学応答であることを見出した。4. 電磁誘起透明化現象に起因する群速度遅延をメタマテリアル構造によって実現した。このような系に励起光を照射することで、金属共振器のQ値をピコ秒の時間スケールで変えることで群速度遅延を劇的に変化することが可能となった。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 10件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 6件) 学会発表 (30件) (うち招待講演 7件)
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