線虫のU字型の生殖巣を形成するリーダー細胞DTCの移動は、細胞外マトリックスと細胞骨格の両方により制御される。本研究ではマトリックスメタロプロテアーゼGON-1と細胞外マトリックス分子fibulin-1が拮抗的に働きIV型コラーゲンの代謝を調節すること、ならびに細胞骨格リンカータンパク質VAB-10が微小管の極性成長を制御することにより、DTCとその核の移動を調節することを明らかにした。また、核タンパク質であるMIG-39がRhoファミリーGTPaseと協調的に働き、DTCの停止に機能することが分かった。
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