研究領域 | 細胞機能と分子活性の多次元蛍光生体イメージング |
研究課題/領域番号 |
22113004
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
今村 健志 愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70264421)
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キーワード | バイオテクノロジー / シグナル伝達 / 遺伝子 / 生体分子 / 細胞・組織 |
研究概要 |
本研究の目的は、蛍光実体顕微鏡をベースに、マウスが生きている状態で、その全体像から細胞レベルまでの観察を高空間分解能で可能な新規intravital(生体)蛍光観察システムを開発することである。さらに、細胞周期を可視化するFucciシステムを駆使して、生体内で冬眠状態にあるがん幹細胞を同定し、がん幹細胞マーカーをスクリーニングすることも試み、一方でがん細胞内部のシグナル伝達を可視化するバイオセンサーや微小環境を可視化する各種蛍光プローブを開発し、がん幹細胞とがん微小環境の相互作用を時空間的に可視化し、その分子メカニズムを明らかにすることをおこなう。本年度は、蛍光ズーム顕微鏡AZ100をベースに改良した新規生体蛍光観察システムを実際に構築し、生体サンプルを使った画像取得をおこなった。また、同じ対象領域を、共焦点レーザー顕微鏡を用いて生体サンプルの画像を取得し、得られた画像を比較検討した。さらに、AZ100に共焦点レーザー顕微鏡のヘッドを組み合わせるシステムのデザインをおこなった。一方、細胞周期を可視化するFucciを導入したがん細胞株を作製し、in vitroおよびin vivoで抗がん剤感受性などを含む細胞の機能解析をおこなった。イメージングTgマウスについては、細胞核でGFPが発現するマウスで基礎データを取得した。アポトーシスイメージングTgマウスに関しては、全身でSCAT3.1を発現するマウスを用いた生体イメージングの基礎実験を終了した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
蛍光ズーム顕微鏡AZ100をベースに改良した新規生体蛍光観察システムを実際に構築して生体サンプルを使った画像取得をおこなうことができ、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
昨年に引き続き、システム構築とその改良を進める。イメージングTgマウスについては、細胞核でGFPが発現するマウスで基礎データを取得することが出来たので、次に波長を変え、細胞核でmCerryが発現するマウスでデータを取得し、比較検討する。
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