胚中心はウイルスや細菌などから身を守る抗体の産生や、免疫記憶の形成に重要な免疫応答の場である。本研究はBリンパ球が胚中心Bリンパ球へと分化する組織内微小環境を特定し、転写因子Bcl6がBリンパ球の胚中心への移動に重要な役割を果たすことをライブイメージングにより明らかにした。また胚中心反応に必須のTリンパ球が、スフィンゴシン―1-リン酸の受容体の一つであるS1PR2によって胚中心に留められていることライブイメージングを用いて突き止めた。さらに、腫瘍免疫において重要な細胞傷害性Tリンパ球の形成・分化に、重要な役割を果たす樹状細胞サブセットをライブイメージングにより特定した。
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