神経細胞の樹状突起は、感覚入力やシナプスを介する入力を受け取り、その情報を処理する神経突起である。ショウジョウバエの一次感覚ニューロンであるClass IV dendritic arborization neuron (Class IV neuron) をモデル細胞として、その樹状突起の幾何学的形態(ジオメトリー)を調節する遺伝子プログラムを解明した。そして、Class IV neuronが個体の生存を危険にさらす種々の侵害性刺激(高温、強度の圧力、あるいは短波長光)に応答し、刺激毎に定型的な運動パターンが出力するメカニズムを提唱した。
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